江國香織の、日常が書かれてて楽しかった。
些細なこと、どうでもいいと切り捨てられてしまうものを、たくさん拾い集めたい。
やっぱり、自分でも素敵だと思うような毎日を送れるように、がんばってみようと思った。
お風呂のなかでいろんなことの決心をするという話がよかった。
チョウにルラメイという素敵な名前をつけたこと。
幅広いのにケーキと聞くだけで喜んでしまう私たちのこと。
追いつめられてるよ。って、父に向かっていうこと。
大笑いは小さな狂気。
めちゃめちゃおもしろかった。
こんなド派手さは、邦画では出せない!
そして、音楽が素晴らしい。
何台パトカーぶっ壊すのさ。
アクションあるあるとして、主人公の運転スキル高すぎる問題はあるけれど。
終わり方も、よかったです。
映画が始まった時には、まさかあんなことになるとは。
知らない間に敵が増えていく人達。
エルウッド、かっこよかったなあ。
前にも、読んだことあったかも。
この作家さんは、すごく豊かな表現力。
その中に、軽妙なユーモア。
恋愛小説をこれだけどまんなかから堂々と描ききるの、なんかかっこいい。
「朝、目が覚めると泣いていた」で始まる出だしも、タイトルも、インパクトある。
「見ること、知ること、感じること···生きることに動機を与えてくれる人がいなくなってしまった。彼女はもうぼくと一緒に生きてはくれないから。」
「選び取ったものだけが現実になり、それ以外は消えてしまうからだ。アキが目にするのは、無数の可能性のなかから選び取られた、ただ一つの「ぼく」だった。」