本と人

村上龍は、限りなく透明に近いブルーだけ読んだんだけど、2作目も読んでみようかなーと思った。
それで、カバーが気に入って、5分後の世界を呼んでみた。
この本は、私にとっては相当に難しかった。でも、村上龍アンダーグラウンド的な思想はいつまでもかっこいいと思う。
「みんな誰かの言いなりになってる」
「こんな女とだったら公園を散歩してベンチに坐って話をするだけで満足してしまうだろう。」

知り合いの中に、村上龍の作品が誰よりも好きだという子がいて。私の中ではそれだけで、その子或いはその子の中の特定の一部分が、好きみたいになった。
その子とは、特に仲が良いわけでも好かれてるわけでもなかったけど。
私は村上龍を読む度に、その子のこと思い出すんだな。なんか、ずるいと思う。
そして、その子のことを思い出すから、私は村上龍の作品を生きてるうちにもう少し読むだろうなと思う。