たくさんの本を抱えて

1日で、こんなに本を読んだのははじめて。
ずっと、何にも邪魔されずに本を読み続けられたら、って夢見てたことだったかもしれない。

星野道夫「森と氷河と鯨」
目には見えないものを、おろそかにしたくない。見えているものがすべてじゃない。

「見ることと、理解することは違う。」
「あらゆるものが私たちの前に引きずり出され、あらゆる神秘が壊され続けてきた今、見えなかったことはまた深い意味を持っているのだ。」
「さまざまな人々が、どういうふうにこの世界を見ているのか知りたかった、、、」


よしもとばなな「デットエンドの思い出」
この本、私、本当に大好きよ。
永遠に少女みたいな、きれいで壊れてしまいそうな文章が大好き。


深緑野分「ベルリンは晴れているか」
読み応えのある小説発見。
こういう作品は、やっぱり小説家ってすごいんだ、と思わせてくれる。

「もしこの先、ギゼラが薔薇を見たがっているのに、大勢の人が駄目だと言って「ギゼラ 見学禁止」の立て札を立てたとしてもアウグステは立て札を引っこ抜いて、ギゼラに薔薇を見せてあげてほしい。約束できる?」


江國香織「がらくた」
やっぱり、品があって、明晰。

「私にとって物事は、始めるものじゃなく、通過するものなんです。いつも、どうしても。」
「様々な土地の空気を吸うというただそれだけのことが、私たちにはたぶんとても大切なのだ。」

あとは、「下北のイタコ物語」、「ワイルドサイドをほっつき歩け」読んだよ。