ラストは初めから決まっていた

恋愛小説の名手なんですね。初めて読んだ。
キャラクターの描き方と、心情表現が上手だなあと思いました。詩人でもあるんだ!

主人公と熊野くんの文章、どちらも違う形で魅力的に仕上げていてすごい。

「あのな、若さっていうのはさ、失われていくものじゃないんだ。使い果たすためにあるんだよ。」
「そもそも人生って、苦いものだろ。甘いものじゃないはずだ。だけど僕は恐れない。絶対に怯まない。飲み干してやる。生きるって、そういうことだろ」