2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

日記(2022年5月)

海と空が溶けあって、はちみつ色の夕日が落ちてく帰りの電車。江ノ島と白いスカート。フィルムカメラとカラオケ。ブランチと東京散歩。ばあちゃんの庭に植えたトマトとキュウリとゴウヤ。新宿のナンパ。あかるい幼なじみたち。矛盾だらけのマイヘア、かっこ…

白猫、黒猫

「Underground」の監督なんだ。インド映画かと思ってずっと見てたら、ユーゴスラビアだった。 ストーリー、めちゃくちゃよくできてるのに、なんかやっぱり根本的にずれてるというか、なんというか、ありえないありえない、えーなんで!っていう瞬間がたくさ…

まぼろしハワイ

よしもとばななは、どこかの土地が持つ力、風土みたいなものの気配をありったけの言葉を紡いで伝えてくれる。なんくるないとか、もしもし下北沢とか。 ハワイは行ったことないけど、いつか行ってみたい。この本は、5年もかかったのだというから、きっとハワ…

ナイト・オン・ザ・プラネット

クリープハイプが歌出してたね。 映画をみました。 シンプルな構成だけど、ひとつひとつキャラクターに味があってよかった。 ウィノナ・ライダーと、ベアトリス・ダルがすばらしかった。 ベティ・ブルーの女優さんがこんなところにでてるとは。 見ず知らずの…

花のベッドでひるねして

よしもとばななの素敵な作品、また見つけてしまった。 こういうことを伝えるために、文学があるって、私は思った。 だれにも伝わらないような生き方をこっそり肯定してくれることに、どれだけ勇気づけられるかわからない。 「うっとりと花のベッドに寝ころん…

世界が僕らを嫌っても

タイトルに、ひきがある。 最近、本を読んでると、うつらうつらして、すぐにねむってしまう。健康的でないと、物語を楽しむ体力すら奪われてしまうから。 生理痛の中、むずかしくて、伝わらないのに、やっと文字を追い終えた、そんな気がした。「一瞬、確か…

ドロステのはてでぼくら

手作り感満載の映画。 ストーリー、とってもよくできてるんだけど、やっぱり私、SFものそんなに好きじゃないんだ。 ヒロインの素敵さに目がいってしまった。 矛盾を生じさせないために、細部までこだわったであろう制作陣に拍手。

mid90s

ストリートのかっこよさ全開。 a24、最近よく聞く。でも、ちょっと綺麗すぎるというかなんというか。 誰よりも悲惨な目に遭ってる主人公に対して、その必要ないだろ?というレイの言葉が重いね。 主人公の目が、だんだん変わっていくのが露骨にわかった。

世界はゴ冗談

筒井康隆、はじめて読んだ。 とんでもないインテリで、なかなか難しいや。 こういうのを、不条理ものっていうのかしら。 なんだか、文壇というもののしがらみを感じた。「最高裁判所クラスの馬鹿ではないか。」 「わしはケースから拳銃だけを抜き取り銃身を…

ジョン・レノンを信じるな

最近、片山恭一ブームです。 女の子を失う男の子の話が多いのだけど。 文章そのものが好きな、稀有な作家さんの1人になりそう。 自分の中で、純粋さを守っていくこと。そのことの難しさに、立ち向かっていきたいなと思います。「「書く」ことだけを取り出し…

満月の夜、モビイ・ディックが

ユーモアがあふれてる。 せつなくて、あたまでっかちで、私はすごく好きな作品だなあと思いました。 冷めているのに、一生懸命生きていたいの。 ものすごい熱量で、なんの役にも立たない人生、素敵。 この人の言葉は、めくるめいていて、研がれている。 唐突…

青いパパイヤの香り

サイゴンが舞台。南国らしい、瑞々しさが溢れるような映画。 パパイヤ含め、ゴムノキとか、植物の青さが際立ってた。 こどもの頃のムイがよかった。 カメラの視点が細やかでよかった。 ストーリー的にはシンデレラなのに、静かで実直で、でもじわじわと色気…

太陽の季節

初めて読んでみた。 小樽の文学館にエスキースがいくつか飾られてて興味を持った。 本当に、多才な人だったんだ。 ハードボイルドと言うのは、こういうのを言うのかしら。 文学的にすごく高いレベルの文章で、少し村上龍や中村文則のような要素を感じました…

空白を満たしなさい

死者が生き返るというありえない設定を、どこまでもリアルに描いた作品。タイトルとテーマが秀逸。理由のない自殺を、一生懸命探っていくのがおもしろかった。 「分人」の考え方は、とてもよくわかる。自分をまるごと愛さなくていいから、その人といる自分を…