2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

日記(2022年2月)

昨日の夜は-15度にまでなりました。 ヒラヒラの雪。サラサラの雪。ゴウゴウの雪。いろいろあります。かけられたくないからかけない圧力。 嫌われたくないからする親切。 誤解されたくないからする説明。 責められたくないからする労働。 否定ばかりで生まれ…

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

「ナナメの夕暮れ」よりずっとよかった。 旅行記は、羨ましくなるだけだから基本的に好きじゃないけど、とてもよかった。 物事を、公平な目で見ようとする意志が伝わってきた。 若林くんと友達になりたいと思った。(これって、ある種読者の立場として言える…

男女7人夏物語

大竹しのぶが、ほんとに憎らしかったけどかわいかった。目がまん丸で、表情豊かで、おリボンとかたくさんつけて。洋服めっちゃよかったな。 池上季実子も、熱中時代の時と雰囲気が全然違って良い役者さんだなあと思いました。 さんまさんが演技してるのも新…

タイガー&ドラゴン

クドカンドラマ再び。 やっぱり、クドカン×長瀬君は最高。 キャストがすばらしい。 若い頃の蒼井優かわいいー。落語と現実のパラレル脚本ほんとにすごい。 西田敏行、長いこと好きじゃなかったのに、このドラマみて不覚にも好きになってしまった。 落語の、…

裏切り

オンラインで、服を買った。 深みのある紫のワンピース。だって写真が素敵だったから。 楽しみに待っていた。 なのに、待ちに待って届いた商品は、写真とは全然違う浅い紫の色をして、ペラペラの薄い生地でできた安っぽいワンピースだった。 この裏切りを、…

薔薇の中の蛇

小説のシリーズ物は、最新刊が出るまでに前までのストーリーを全部忘れてしまうという欠点があるけれど。 単品でも楽しめる、唯一無二の恩田ワールド。 装丁がとっても素敵。 イギリスを舞台に書くなんて。 いとも簡単に、読者を不思議な世界に迷い込ませて…

イニシエーション・ラブ

今さら小説読みました。 一度読んだだけでは、仕掛けの意味が分からないから、ちょっと拍子抜けしてしまいました。後から読み返す楽しさがあるんだろうけど、そこまで気力がまわらなくて。 ミステリーと言う分野は、それだけだとやっぱりあんまりはまれなく…

My hair is bad

マイヘアの武道館映像が期間限定で公開になってて、見始めたら止まらなかった。 椎木君かっこわるくて、かっこよかった。 大学時代に、たくさん聞いてた。ほとんど全曲わかって、懐かしかった。 引いてしまうくらいさらけ出して、不格好でもぶつかって、プロ…

あられもない祈り

西加奈子がラジオで絶賛してたから、島本理生に挑戦。 正直なところ、期待は超えられなかったけれど、人と人との特殊な関係性を描く能力がとっても高い人なのだなあと思いました。山崎ナオコーラにちょっと似てるかも。 「セックスという行為そのものはいつ…

エモーショナルきりん大全

新鋭短歌シリーズ。鋭くて、予想できなくて、端的に心を刺されるような短歌たち。 大げさじゃなくて、日常に潜む若者の絶望が、たくさん言葉になったらいいなと思う。 言葉になれば、少なくとも、分かち合おうとすることができるようになるから。 日常の中で…

マンハッタンラブストーリー

迷走してたけど、おもしろかったー! やっぱりくだらない笑いが最高。 よくこんなにぐちゃぐちゃしながら最後丸く収められるな。 クドカンドラマの森下愛子大好き。 池袋も、木更津も、ごめんね青春も出てたね。 べっしーもいぼりーもえもやんもよかったなあ…

偶然と想像

短編3つで、どれも同じくらい記憶に残った。 本音ベースの会話劇が、興味深い。 1つ目は、好きな人を傷つけることしかできずに、どうしていいのかわからない2人の関係がよかった。好きと憎しみが同時にあるような。どう転んでもおかしくないような。 2つ目は…

自転しながら公転する

初めて読んだ作家さん。直木賞作家なんだ。 結構長いけど、読み応えある作品でした。 物語のなかでも、一人の人間の価値観が揺れ動いていく様を見事に書ききっていてすごい。 中卒ヤンキーという偏見から、自分もまわりも抜け出そうともがく描写が上手だった…

綿の国星

大島弓子作品。 マンガ、久しぶりに読んだから、絵のかわいさにやられた。 表紙の色使いが素敵。 ふわふわも、メルヘンも、やっぱりどこかで持っていたい。「サンドイッチもねじりパンもみんな生きていたのよね」 「猫の心音をきき 人間の心音を思うとその早…

夜逃げ

みんなぐったり雪かぶって重たそう 昆虫みたいな除雪機 夜の雪の街はかわいいなあ、いつか見たクリスマスのオーナメントみたい 市バスを見下ろす高速バス スクールバスで、どんなに小さな声で口ずさんでも聞きつけてきた前の席の子 いとこたち、大好き 連絡…

ファイトクラブ

問題作だけど、スタイリッシュで暴力的でかっこいい作品。ブラッド・ピットの王道というかんじがした。 時代背景が鋭く捉えられていて、9.11を予見するようなラストだった。 物語の展開や、ファイトシーンの迫力もすごいけど、細部でのブラック・ユーモアが…

琥珀の夏

辻村深月は、私はもう少しポップなのが好き。 今回は、あんまりワクワクしなかったかもしれない。 意見と思想と宗教なんて、グラデーションで境目がわからないね。 子育ての大変さが、重くのしかかる。決して楽しくはないことも、ひとつひとつ、乗り越えてい…

さよならドビュッシー

中山七里のこのミス大賞受賞作を読みました。 この作家さんは、見聞きしたものを忘れない性分で、一度みた映画などは細かいところまで覚えてるというから羨ましい。 エンターテイメントとして、すごくおもしろかった。 あちこちに細かく伏線がちりばめられて…

漁港の肉子ちゃん

さんまさんが惚れ込んだ小説、よんでみたくなった。 あらゆるものをガっとさらっていくような、パッションとユーモアを感じる愛に満ちあふれた文章が、唯一無二でおもしろい。「私は自分で、何かを決めたくないのだ。」 「二宮は、そういう子だろうと、思っ…

JR上野駅公園口

上野のホームレスには、集団就職や出稼ぎで上京してきた東北出身者が多い、と知って、胸がぎゅっとなった。 東北の人々のあたたかさと厳しさ、素朴さと忍耐強さ、愛想のなさや商売っけのなさ、働き者で地べたに近いようなところ、卑屈さと懐の深さ、とか。私…