2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日記(2023年7月)

誰かのために生きること、私にとってはすごく難しい。 大胆なところと、慎重なところを、自分なりに考えているのです。 しそジュースのグラスを右目あたりに掲げて窓の外を見たら、世界がピンク色になった。 蓮の花、偽物みたいに咲いていた。 本屋の新刊で…

離婚しようよ

仲里依紗と松坂桃李ほか、キャスティングがどんぴしゃで最高。 人間味あふれてて楽しくて笑える、クドカンの真骨頂。恋愛かくの苦手って言ってたから、そこに大石静が加わって最強なんだなあ。 選挙終わった時の描き方が胸にぐっときた。 現実的なところと非…

よき時を思う

自分への敬意、それから、自分に関わった家族や友人たちへの敬意を込めて、晩餐会を開く。 徳子さんと、その家族のあたたかな交流の描写が魅力的でした。 宮本輝、けっこう現代的な言葉も入れ込んで小説をかくのだな。 最後の方の唐突な主人公交代が違和感が…

君たちはどう生きるか

風立ちぬから、10年も経ったんだ。 時の速さにびっくりする。 少し、映画館でウトウトしてしまった。 海と空の色がきれいできれいで、ジブリの絵は天下一品だと思う。 メッセージがいろいろ込められてるのかなと思うのだけど、分かりづらくて、読み取りき…

天使なんかじゃない

矢沢あいの王道少女漫画。 めくる手が止まらない。涙も止まらない。 若き日の藤原基央が感想を寄せていて嬉しい。 やさしくてかっこよくて楽しくてきれいで切なくておもしろくて真っ直ぐな矢沢あいワールドが大好き。 ベタベタなところも多いけど、でもやっ…

愚かな薔薇

少し苦手なタイプの描写が多くて困ったけれど、こういう不思議な世界観をまるごと創り上げる恩田陸の手腕にはいつも驚かされる。 ある一族の独特のしきたりとか、そういうのを考えるのが異様に上手い。 ワクワクするし、ゾクゾクするし、少し懐かしい気持ち…

キツツキと雨

小栗旬の暗い役、あんまり見なくて新鮮だった。 役所広司、一本気で頼りになって血気盛んで純粋な地方のおじさん役、似合いすぎてる。 ゆるいけど、情熱があってよいですね。 逃げ出したくなる気持ち、よくわかる。 他人に幸せなんだぞって言われても、どう…

できればムカつかずに生きたい

やっぱり、よしもとばななに通づるものがある。 人の悩み相談みたいな話っていつだっておもしろいわ。自分にはない発想を持ってる人がいると特に。 変化を恐れずに、勇気を持ちたい。愚かになりたい。 率直な言葉が、潔い。 10代の頃、寺山修司に出会って…

輝ける闇

角田光代の影響で、開高健読んでみました。 やはり、文体がしっかりしたこういう作品は、私にとっては読みづらくて、言葉を正確に拾うことはできないのですが、作品の雰囲気だけでも味わいたいと思って読んでみました。 なんだか不思議な現象で、読んでいた…

アンテナ

田口ランディの三部作、読み終えました。 濃厚で、不思議で、官能的な物語。少し、狂ってる。 最後の方、少し置いてかれるところもあるけど、ぐいぐい引き込まれていく魅力がある。 文学でしか、表現できない世界観が、たしかにあるんだなあと思うのです。 …

幸せ最高ありがとうマジで!

岸田國士戯曲賞受賞作なんだ! 大好きなお顔の本谷有希子。 とってもおもしろかったし、演劇で見たいと思った。 頭で考えないスピード感がある。 あと、本谷有希子の作品には、それこそ無差別テロ的な、率直にだれかれかまわず傷つけていくスタイルが残ってい…

モザイク

コンセントに続いて、田口ランディ2作目。 やっぱり、ものすごい。 少しぶっ飛びすぎて理解できないレベルで発想が常人とは違うのだし、精神病患者とか、サイコパスとか、その辺の知識がすごくて、興味が引きつけられる。 概念としての抽象的なモチーフをそ…

日記(2023年6月)

飲み会、断るという選択肢はないと思うぞって、言われる。私はあなたのこと、好きじゃない。 薦めた本が、誰かを傷つけてしまう。 誰かにものをお薦めする怖さを再認識する。 前向きに仕事ができたらいいなって、いつも思っています。 優しいお兄さんたち。 …