2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

時をかけるゆとり

なんだか、とっても本音に近いような部分がさらけ出されていて、よかったです。 やはり、小説との振り幅がかっこいい。 でもあんまり友達にはなりたくない。 「ここは私のボキャブラリーが貧弱であったわけではないことを確認しておきたい。確かにこのとき私…

プリズム

著者の前2作に比べると少し物足りなく感じてしまうけれど、独特の感性は健在で。 世の中には、どうにもならなかった恋心みたいなもの、ほんとにたくさんあって、でもそういうものが人を変えてくれる。目に見えないようなところで。 安全な友達って、片方が思…

殺戮に至る病

相当グロいけど、読むのをやめられない。 的確な描写で、サイコな犯人への野次馬精神を捉えてくる。 十分読み応えあるのに、大きなトリックが仕掛けられているという。 イニシエーションラブを読んだときにも思ったけど、この手のトリックは、個人的には、す…

そして誰もゆとらなくなった

何も考えないで読める文章、ってあとがきで書いてあったけど、ほんと、ここまでネタに全振りしているエッセイは類をみない気がする。さくらももこ超えしている気もする。 読んでて楽しくて、くだらなくて、声を出して笑えるところがいくつもあった。 そして…

汝、星のごとく

また本屋大賞獲ってしまいそうな勢い。とてもよかった。 長い年月をかけて変わっていく2人の姿が、とってもリアルで切実で。 状況や心境の繊細な描写がすばらしい。 ヤングケアラーの過酷な人生を書いていて、多くの人の心に響くような物語だと思った。 瞳子…

たみおのしあわせ

へーんな映画! 意外性があって良いのだけれど、ちょっと納得のいかないことが多すぎて、、。 人間の嫌なとこが出ちゃってるというか。あんまり後味良くないかも。 転々とか、メゾン・ド・ヒミコとか、オダギリジョー、へんてこ映画に出がちな気がする。 へん…

好きにならずにいられない

又吉くんがおすすめしてたので見てみました。 躁鬱の女性の起伏に振り回されるフーシが健気で、切なくて。 引越を中断するところ、名場面だった。 誰かを想う真剣で見返りを求めない気持ちを、忘れたくはないな。 言葉だけではなく行動で示すことができたら…

きょうのできごと

こういうゆるっとした映画好き。 伊藤歩、とても好き。 妻夫木聡も似合うなあ。 まさみち、いい奴ね。 今日と明日の境目。 誰にでも小さな悩みがあること。 自分たちの知らない間にいろんなところでいろんなことが起こっていること。 劇的なことも、些細なこ…

その本は

よくできたお話。 というか、もはや大喜利。「たとえ正しくなくても、生きることをやめる理由にはならない、ということを。」 「いつも普通の質問する田中さん」 「竹内が話したくないことは無理に話さなくていいよでも、竹内が話したいなら、それが楽しくな…

明け方の若者たち

今度は映画を見ました。 原作で気に入ってた部分がカットされたりはありつつも、主演の2人がとってもイメージに合っていてよかった。 北村くんがベッドシーンで泣くとことかぐっとくる。 海がきれいで、黒島結菜がきれいで。 殺伐としてみえて少しずつ時間…

日記(2022年8月)

かゆみと痛みで眠れない、地獄のような時間。健康の大切さを、きっと失ってから知る。胸に響いて砕け散る花火。 空一面から降ってくる花火。きらきらのかけら。東北の人たちが熱くなる祭り、なんだか泣けてくる。夕方の空がきれいでした。大声で叫びたくなっ…