2022-01-01から1年間の記事一覧
岸井ゆきの、素晴らしかった。 あとは、空の色がとってもとってもきれいで。 ボクシングのステップが鬼気迫る。 ジムが閉まるとき、信じられない。受け入れがたい。許せない。って書いてるところ、こころを撃たれた。 どうしようもないことややりきれないこ…
帯文を小山田壮平が書いていたから手に取ってしまった。 なんだかロックな短歌たち。 噴水がキラキラ喘ぐ 了解ですみたいなメールをたくさん送る あなたには言えないことがおおいから草原、こんなにもぼくの胸に 印象派展をみにゆくぼくたちに春 むき出しの…
笹井宏之。 とても好きになった歌人。 若くして亡くなってしまった歌人。 この星に消灯時間がおとずれるときも手を繋いでいましょうね 空と陸のつっかい棒を蹴飛ばしてあらゆるひとのこころをゆるす ふわふわを、つかんだことのかなしみの あれはおそらくし…
友達とわいわいしながらみた。 素晴らしかった。 絵がとっても細かくてリアルだし、コメディのセンスが抜群。 軽やかで、長すぎなくて、ちょっとヘビーでユニークで。 口が悪いのってなんでかっこいいんだろう。イサギいいからかな。 クリスマス映画、もうほ…
韓国文学。 ところどころ、とっても気になる描写があったけれど、あんまりはまらずに、読むのにかなり時間がかかってしまった。 日常ですれ違う同僚的な親しさを、公平で常温の視点を持って書いてる。 「よく笑い、優しく、親切だが、決してわかりやすい人で…
雪船えまの歌集。 天才的にかわいいときがある。 病的にかわいい。 「恋びとのうそと故郷の羊肉が星の散らばる新居に届く」 「おまえよく生きてるなあと父がいうあたしが鼠にいったことばを」 「もっとも旅にみえないものが旅なのか目覚めて最初に見るぬいぐ…
けっこう最高の映画でした。 アヒルと鴨のコインロッカーのコンビだ。 松田龍平のはまり役。こういうときの松田龍平はほんとうにかっこいい。 挑発してるとことか、ね。 男の友情的な映画は、良質なものはあまりないけれど、とてもよかった。 子どもとの会話…
穂村弘がいろんな方と、短歌のお話をしている。 吉澤嘉代子さんがいてびっくり。 ブックデザインの世界もおもしろいなあと思いました。 「いいえ。あなたは、こんな小さな村へは二度と戻ってこないわ」 「無垢な日本で」 笹井宏之「砂のない砂漠と水のない海…
傍から見れば、狂った女のひとの物語。 不倫から、抜け出すことができない。 こんなふうな恋をしてみたいと思う。 人生は絶望とイコール。 キルケゴール「絶望は死に至る病だ」 「父も母も泣かなかった。私も妹も泣かなかった。泣いてはいけなかった。それが…
知人からおすすめされて読んでみた。 おもしろかった、けれど、ちょっと長く感じた、、。 歴史的背景や、音楽的表現の知識が凄くて。エンタメとしての完成度はとっても高いのですが、ただ、スパイをめぐるあれこれが、ちょっと説得力に欠けたかなあという印…
Netflixのドラマ、みました。 キャストが最高。 佐藤健と満島ひかりはもちろん、若い頃の2人や綴、夏帆ちゃんや小泉今日子など、ほんとうに素敵だった。 「自分のもてるいちばんきれいなものを渡したい」っていう気持ち、忘れないでいたい。 映像がきれいで…
たくさんの社会問題が話し合われていておもしろかった。 なんか、タイトルと内容がつり合ってないような、、。 鋭い指摘がたくさんです。 「神ではなく人間を信仰の対象としてきたことは、日本における「条件なしの承認を与える場」の乏しさにつながっていま…
穂村弘の恋愛エッセイ。 ちょっと有り余る自意識が鼻につくこともありますが、なんてったっておもしろい。 おでこに相手の順位が出るセカイ、残酷だなあ。 すぐに女性を女神にしてしまう、穂村弘。 「うまく云えないんだけど、たぶん初めてのことをふたりで…
穂村弘の日記のようなものと、フジモトマサルのイラストがキュートな一冊。 なんでもない会話や出来事から、無限に広がる空想のセカイ。 芸人さんのラジオみたいね。 「元気さの単位を考える。 1ハイジ=10クララ」 「懐かしさに涙ぐむ年輩男性もいる。私…
穂村弘のエッセイ。 印象に残ったのは、結婚相手が放火して離婚した話。 嘘をつこうと思えばつきとおせるであろうこの世界で、何を信じて、何を大事にするのかって、むずかしいけれど。 でも、嘘のあるところには必ず歪みがあって、そのことは、絶対にわかる…
たくさんの歌人の作風を知ることができるとても良い本で、とにかく山田航の解説がすばらしい。 お気に入りの歌人がみつかると楽しいね。 自分の好きなことばの並びが分かりやすいな。 けっこう前の本だから、新進気鋭シリーズとかも入ってくる続編が読みたい…
今泉力哉作品、観ました。 松坂桃李、仲野太賀、若葉竜也の組み合わせは見応えありです。 なんでも笑いに変えていく姿はよかったな。 握手会で、いつもありがとうってちゃんと言うんだぞってとことかよかったな。 今が人生のピークって、道重かっこいい。 何…
ランプを買いました。今週末、訪ねてくる人のために。 動物園に一人で行って、たくさん写真とってくれた。 しっかり者のあの人が、バスをうまく降りられなかった話。 なんか、過去の自分とか、そういうものを思って泣きたくなるセックスの後。 なんだか、つ…
おもしろかった! 若葉竜也、やっぱりいいな。 愛がなんだのタッグですね。 イハちゃんもめっちゃかわいかったな。出てくるおんなの子が次々に素敵。 若者の恋愛観を、めちゃくちゃよく捕らえてる。 コミカルなのに、心を食っているという。 彼氏です、彼氏じ…
久しぶりに英語でドラマみた。 すばらしかったです。 物語の展開が、ほんとに読めない。 淡々としていて、どんなことでも起こりうる。 主人公2人が非常に良い。 女の子は少しエマニュエル・ベアールに似てる。かっこいい。 ダンスシーンとか最高だった。 ウ…
年末にかけて、お笑い番組が増えて楽しいな。去年もよかったけど、今年もレベル高かった。 ドラフトのシステムが、とってもワクワクする。 全チーム攻めててよかった。 長田くんのヒットメーカーのセンスがすごい。あそこまで緻密に絵を描けるのは、とんでも…
わからない言葉がたくさんあって、でもわからなくて当たり前だと言ってくれる著者。それでも、わかりたいと思うし、わかるような気がしてしまう。 「噴水のような公園で、公園のような家族たちが、花のように揺れている」 「10代のころ、深夜の車道に寝転…
どうしても見たくなってNetflixに入ってしまった。 こういうの、やっぱり熱くなる。 佐久間さんが本業の裏方でこんなにおもしろいものつくってるんだなあっていうのも勇気出る。 佐久間さんのおかげで、どれだけの芸人さんが輝いてるんだろう。 向井くんの、…
映画を見ました。 井浦新太と、宮崎あおいと麻生久仁子、みんな好きだから。 曽我部恵一が音楽でした。 井浦新太、蛇にピアスのときのような、孤独で危なっかしい役が本当によく合っていてかっこよかった。 倫理観を揺るがされるような存在に惹き込まれる。 …
犬童一心監督の自主制作映画。 西岡由美子という主演のひとに惹き込まれる。 いるんだかいないんだか、風景に溶け込んでしまうかんじ、ね。 突然海に入ってしまうとことか。いつもつまらなそうな顔をしているところとか。無理しないところ、自然なところ、分…
こんな方がいるんだなあと思って手にとってみました。 ずっと生きていくことを前提にした社会の仕組みに耐えられない気持ち、誰もが抱えているんじゃないかと思う。 「朝の道「おはよ!元気?」と尋ねられもう嘘をついた 四月一日」 「音もなく涙を流す我がい…
こちらも、素晴らしかった。 今日は少女マンガ日和なのだ。 一筋縄ではいかない、どうしようもなくて憎たらしくて甘ったるい恋愛のかたちを、見事に描ききっていて。 「出会えた人としか恋はできないよ」 「うまくいっているように見えるものも本当は軋んで…
こんなに夢中になって読んだの、久しぶりだ。最高。やっぱり矢沢あい大好きよ。 ご近所物語から繫がってるのも嬉しかった。 相変わらず、一言の破壊力に、やられる。 自分が女の子だって思い出させてくれるし、切なくて、かっこよくて、可愛くて。 ぶっ飛ん…
銀色夏生。 ちいさな世界でいきていくことのすばらしさを感じて、そのむずかしさに気が遠くなる。 「私たち二人の関係が 私たち二人にしかわからない理由で ずっと続いていきますように」 「いくつもの線がみえるよ 君とぼくのあいだには 乗り越えるべき た…
本谷有希子の小説読んだ。 とてもよかった。余韻に浸ってしまうような。 簡単に、無理しないでねって言ってしまえる世の中で、楽しないでね、って言うのはとっても難しいと思うから。 でも本当は、楽してほしくないものね。 「色気は生活に負ける。」 「でも…