2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

オーディション

村上龍、オーディション。 どっかの雑誌で、アイナジエンドが映画が好きだって言ってたのが記憶残ってて。 村上龍の本だったんだって。 他の作品より読みやすくはあったけど、やっぱり私はこの人の暴力的な描写を直視できない。 やけに雄弁で、それ故に誰に…

坂下あたるとしじょうの宇宙

町屋良平の文章は、唯一無二。 詩的感覚が飛び抜けていて、それが遺憾無く発揮された作品だと思いました。 書いてる時、孤立を感じてるのかしら。「そんなこと言わないでくれ、という感情と、もっと俺の前で傷ついてみせてくれという感情が、同時に起こった…

アーモンド

本屋大賞、とってました。 韓国の小説だけど、日本の大賞より、おもしろかったって思う。 やっぱり、韓国のカルチャーは、大胆で、残酷で、徹底しててレベルが高い。 小説そのものと言うより、筆者のものの見方がおもしろいんだろうなあと思った。 「実際の…

恋するために生まれlた

江國香織と辻仁成。 「冷静と情熱のあいだ」のゴールデンコンビが、恋と愛について思いっきり書いたエッセイ。 恋愛は、二人のものだから。誰の言葉も参考にはならない。だけど、この人たちのひどく率直な言葉たちが、恋することの素晴らしさを、やっぱり私…

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

タイトルが、秀逸すぎる。 教育格差、とか、多様性、とか。 概念としての言葉を、生活や実体験の中から見出すのって、なかなか難しいんだよね。 なんだか、心のどこかでいつも、ぬくぬくとした環境から抜け出すことに憧れ続けてきた身からしたら、やっぱりブ…

山を歩いた。 カモシカの足跡を見た。 クマの引っかき傷を見た。 ワラビをとって食べた。 ナタで木を切った。 大きな岩を持ち上げた。 ピクニックみたいにお昼を食べた。 水たまりのオタマジャクシを見た。 林道を運転した。 泥だらけになった。 ヒバの香り…

鳥たち

よしもとばなな。 全部の文章、この人が書いたってわかる。 こういうの読んでると、やっぱり人にはそれぞれ、その人にしかできないこと、って言うのがあるんだって、なんか安心する。「おまえはいつも自然だよ。謙虚ですらない、ただ自然なんだ。」 「まるで…

こんがらがる

いろんなことをいっぺんに言われると、あたまがこんがらがる。 あたまがこんがらがると、思考が停止する。 集中できなくて、気になってしまって、嫌な気持ちになる。 何も進まない。 全部、どうでも良いことなんだもん。 どうでも良いことで頭をいっぱいにし…

遠距離

遠くにいたら、何にもわかんない。 見えてないものは、ないのと一緒? 遠くにありて想うのは、自己満足かな。或いは時間の無駄。そんなこと言うなよ。 見えてないものの力を、なめるなよ。 刹那的に、こころを突き動かす、この衝動を。 うごめき合うこの感情…

北の国から

北の国からをね、見てるんだ。 私、こういうの、どストライクなんだなあ 。 思ったよりも、コミカルで、美しくて、そして手厳しい。たくさん感情が揺られて、この物語を通して出会うたくさんの強い思いを感じて。富良野の、風景。 やりきれない表情。 はしゃ…