2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧
いしいしんじ。なんだか、外国の子ども向けの童話を読んでるみたい。長靴下のピッピとか、そういうの。 本人は変わっているらしいのだけど、すごく真っ当な物語の書き手だと思った。本人もふたごだって。 「ああいう見世物は、ひとりで見にいくもんじゃない…
木下龍也。やっぱりすごい。 言葉の感覚、才能なんだ。「あさがおを通過するたびきれいってつぶやくきみと行間をゆく」 「いじわるな星だとしても母さんがそこにいるなら生まれてみるよ」 「飛び方を教えてくれてありがとう空はこんなに重いんですね」 「ふ…
すごすぎる。 こんなふうな小説に、だれが正当な評価なんて下すことができるだろう、と思う。 改行も主語もほとんどなしで、圧倒的に濃密な文章。タイトルや表紙も素晴らしい。 会社員をしながら書いたというのは、本当に尊敬に値すると思う。「わたしたちの…
池澤夏樹の書く文章が好き。静かな感じがする。 東京が若くて子供っぽくて、プラスチックだという感覚。やっぱり、ことばにはできないものを、容易にことばにはしてしまうひとがいるのだなあ。「今日と明日と明後日を生きるしかないのよ。」 「一生に一度の…
原題は、「the cure」っていうのね。 ちょっとだけStand by meみたい。 なんてきれいな男の子たちなんだろう。 天使みたい。 Pureな友情を信じてみたい。
こういうファンタジー系の本は、久しぶりに読んだ。昔は、上橋菜穂子とか大好きだったんだけど、今はあんまり得意じゃなくなってしまった。上手く入り込めなくなっちゃった。母語じゃない言葉で戦ってるの、本当にすごい。
忙しいだろうに。高山一実さんの作品。 やっぱり、処女作でもあるし、素人に近いと思ってしまう部分もあって質のいい小説ではないかもしれない。 だけど表紙のイラストが好き。 そして、ラストが好き。 「初めてみた時から、光ってました。」 ストーリーやデ…
It was a lovely film. ジュリア·ロバーツきれいだった。 「I'm also a girl standing in front of a boy asking him to love her. 」イギリスなまりの英語はやっぱり品があって素敵。それから、ジョークもsarcasticなところがかっこいいです。アメリカとイ…
最近、お笑い番組をみて異常に感動してしまう。 キングオブコント、ドラフトコント、the W。どれも素晴らしくて、うっかり泣いてしまいそうになる。 今回は、Aマッソと天才ピアニストよかったなー。完成度高くて、発想が飛びぬけてて、実力が追いついてて大…
ぶっ飛びすぎてお手上げです。 なにがどうなってどうやったらこうなるのか、全然わかりません。 どんなに努力したって、感覚の違いとしか言いようがないからあきらめてもいいかしら。
おもしろかった! 映像の撮り方も斬新で、映画全体がとてもポップでシャープで。コメディだけど刺してくるところが。 自由な生き方を、少しずつ死んでいく自殺だというとことか、現実的な問題の見えないファンタジーに疲れるところとか。 そして何より、主人…
海をあげる、タイトルや装丁からとても素敵な本です。でも、中身は強いメッセージ性に満ちた本。 本屋大賞ノンフィクション部門の受賞スピーチを聞いて、言葉の選び方が非常に慎重で適切で力のある方だと思いました。私も、落ち着いて、自分の言葉で、自分の…
脚本がすごい。 Classicで軽やかで退屈しなくて品があってオシャレな良い映画でした。 やっぱり、アメリカのレトロな演出や衣装にこころつかまれる。 主人公2人のかっこいいこと。 殿堂入り、というかんじです。
トルーマン・カポーティの作品を、はじめて読みました。「ティファニーで朝食を」を書いたひとなんだね。 文学って、芸術作品にもなり得るんだなあって、改めて思った。 1ページ目で、なぜだかもう泣きそうだった。 「まだ汚れていない怪獣を探したいです。…
ホームレスハートの歌う「泣くかもしれない」を聞いて、ガツンと殴られたみたい。 ほんとにすごい歌だから、説明なんていらないね。 一曲でこんなにストレートに心が動くことなんてめったにないのに。感情がぶわっと広がるこの感覚を忘れないでいたい。
誕生日まで1週間。 23歳の私は、なかなかよくがんばりました。 はじめてのことがたくさんあったけれど、注意深くなんとかここまでやり遂げたこと、好きを手放さないで動けたこと、少しはほめてあげたい。 来年はね、やっぱり、もう少しだけ、自分のことを…
声をかけられる人でいたいなあ、と思う。 今日、帰りのフェリーで、行きも同じ便に乗ってましたよね、って声をかけてくれる男の子がいて、そこから3時間半、フェリーの中でしゃべり倒した。 名前もわかんないのに恋愛相談したり、将来の夢を話したり。すっ…
旅する時、大体その旅の間中口ずさんでしまうようなテーマソングがある。 トルコの時はリーガルリリーのwhite out、インドの時はかりゆしのオワリハジマリ、モロッコの時はnico touches the wallsの妄想隊員A、軽井沢はandymoriの16と言うように。 今回は、…
フェリーの中で読んだ。 エッセイを読むと、著者のことに詳しくなって、もう友達みたい。 私も、自分が身軽でない日がくるなんて、思ってもみなかった。ひどくさびしい感情の表現の仕方が適切でかっこいい。「旅にでるとき、私はいつも、ちっぽけな子供に戻…
12月だね。浮きあしだってしまうね。 雪がつもりました。堂々と冬を迎えたい。エロを求めてもらっても困るなあという気持ち。本当に楽しい時間っていうのは、記憶にも残らないのかも。あたたかい気持ちだけが残る。昔の友達に会う時、どういう顔をしたらい…
本当に、久しぶりにアメリカの小説を読んだ。 やっぱり、なんとなく、著者と翻訳家の二層になることが心地悪くて、なるべく原文で読みたいのだけれど。 エリザベス·ギルバートの短編集。 「デニーブラウンの知らなかったこと」をはじめ、12篇。 どれも、静…