2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

理由

よる、泣いてしまった。たくさんの時間を過ごしたひとたちのことを、いまさらながらくだらないとか思ってしまった。悲しくて、泣いてしまった。

卒業

馬鹿騒ぎした友達の家から 翌朝自転車を走らせる見慣れた大学の風景は いつもと変わらないふわりと風に吹かれて 草木や花が香るああ、卒業なんだ もう春だから

昔と今

世界が、複雑になった。昔は、今を生きてた。 今は、過去を正当化するために、未来を覆い隠すために生きている。昔は、周りにいるひと全員が人生の登場人物だった。 今は、大勢から選びとったひとにだけ役を割り当てている。昔は、幸せは一種類しかなくて、…

合わないひと

合わないひとがいる。 私の場合、最近は、芸術や哲学に関心のあまりない人を、合わないと感じる。 どこまでいっても目の前の世界しか見えないひと。 奥行きが感じられないひと。 身の回りのどうでも良いことを永遠に話しているくらいなら、何も話さないでほ…

ぼーっとすること

私は基本、ぼーっとしている。 ぼーっとするのが大好きだから。 ぼーっとするとき、考え事をする。 どうでも良いと言われそうで、でも私には重要なことを考える。 ぼーっとしてるとき、パッとアイディアが生まれることもある。 ぼーっとしてなかったら生まれ…

海辺のカフカ

村上春樹の作品は不思議だ。表面をなぞっているように見えて奥が深くて、きれいなのに気持ち悪くて、つたないようで妖艶だ。海辺のカフカを読んだ。「そのほかにどれくらいたくさん、僕の気づかないことや知らないことが世の中にあるのだろう?そう思うと、…

よどんでいくけれど

歳をとるにつれて、人生への新鮮味がなくなる。いろんなことが、少しずつどうでもよくなって、気づいたときには人生は大分どうでもよくなってる。自分という人間の価値の無さに少しずつ気づいていって、それでもひとには気づかれたくなくて、必死に取り繕う…

ささやかな恋

気になるひとがいる。 なんでなんだろう。 気がついたらそのひとのこと見てる。 そのひとがどんなことで笑って、どんなことでは笑わないか、そんなことを気にしてる。 声が聞こえると、遠くにいても聞き耳を立てる。 右手をあげる癖までが愛おしい。 顔も服…

Carpe diem

“Carpe diem. Seize the day, boys. Make your lives extraordinary”「今を生きる」(Dead poet society) という映画を見た。 ロビン·ウィリアムズ主演の青春映画。 アメリカのバーモントが舞台です。 移りゆく景色と少年たちのこころが美しい映画。 きっと…

ふとんを並べて寝る

みんなでふとんを横に並べて寝た。 なんとなくわくわくする。 修学旅行みたい。 眠れない。 見えるのは天井だけ。 お互いの距離感だけが分かる。 会話がはずむ。 まっくらな闇に声だけが飛び交う。 なんか、声って魂みたいだ。 闇の中で、魂を交換し合ってい…

責めないでほしい

気持ちはコロコロ変わる。 考えもコロコロ変わる。 だから、昨日言ったことと今日言ったことが違くても責めないでよ。 だけど、世の中的に、ヒトの言うことがコロコロ変わるのはまずいらしい。 だから、私たちはいつもひとつの正解を探そうとする。 だけど、…

人間は忘れる生きものです。

人間は忘れる生きものです。半年くらい前に、飛行機の中で寝てた時に、隣のガタイの良い外人に、スカートや下着の中に手を入れられてて、恐怖で目が覚めた。 機内は暗くって、私はその知らない手を押し戻した。みんな周りは寝てるようだった。その手は、私の…

思い出を拾う

うしろばっかりみてると前に進めない。だけど、前を見続けて、来た道を忘れてしまうことがどうしても怖い。どっから来たのか忘れてしまうことが何よりも怖い。他の誰も覚えていなくても、私だけは覚えていたい。いや、皆に忘れられたものこそ、私が思い出さ…

ブラザー·サンシスター·ムーン

本を、たくさん読んできた。 大体の場合は、図書館に行って、小説のエリアをじーっと眺めて、目にとまったものに手をのばす。読んだ本の中には、内容を覚えてないものもある。最近は、ストーリー性のない本も好きだから。 だから、たまに、持ち帰った本を開…

浅くて深い短編の世界

森絵都の短編集「架空の球を追う」を読んだ。短編集は結構好きで、いろんな作家のものを読む。星野新一のショートショートにはまっていた時期もあった。中でも、森絵都の短編集は大好き。直木賞をとった「風に舞い上がるビニールシート」もたしか短編だった…

「教団X」から受け取ったもの

中村文則の「教団X」を読んだ。 読み終わった後、小説ってやっぱりすごいなと思う作品にたまに出会うけれど、「教団X」はそういう作品だった。 宗教の話。宇宙の話。性の話。善と悪の話。戦争と平和の話。いろんなテーマの話ががずっしり散りばめられていて…

好みの合うひと

ハンバートハンバートの「ぼくのお日さま」という曲を聞いたとき、素敵って思った。 声も、歌詞も、リズムも大好きだと思った。 歌い出しが「僕は言葉がうまく言えない」なんて最高だ。アルバムの名前が「僕は昔みじめだった」なんて最高だ。 その後、又吉と…

私が話さない理由

自分のことを、すらすらぺらぺらなんでも話せる人がいる。 私はそうではない。 暇だから、その理由を考えてみる。まず、見栄っ張りだからだと思う。自分の本当にだめなところとか、恥ずかしいことをとっさに隠すように言葉を選んでしまう。話を受け取った相…