2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

すべてがFになる

ミステリーとして、めちゃくちゃおもしろかった! 久しぶりに、一気読みしたくなった。 展開が早くて引き込まれる。 書いてる人の、頭の良さが桁違い。天才の脳内を描けるのは天才しかいないもの。 「それに、何よりも、萌絵の突拍子もない提案の透明感が気に…

令夢の世界はスリップする

はやみねかおるのオールスター作品。 大好き。 純粋にわくわくだけでそわそわして眠れない、みたいな、あの頃の気持ちを思いだす。 やっぱりクイーンと夢水の貫禄。 「創也君はね、わかってないんだ本当はね。だけどプライドが高いから、「わからない」って…

川上未映子

川上未映子特集。 穂村弘やら江國香織やら町屋良平やら岸政彦やら夏帆やら、すきなひとのオンパレード。 あらためて、凄みを感じる。川上未映子の飽くなき好奇心、ことばたちの威力、唯一無二の才能。 穂村弘と同じように、あこがれの、冒頭のページをずっと…

発行地帯

川上未映子のエッセイ集。 文章を書くことが、大好きだけれどまったく楽しくないって。 とっても信頼できる書き手だなあと思います。 「あゝ、けふまでのわしの一生が、そっくり欺されていたとしてもこの夕映のうつくしさ。」 「十四歳のときに曲線を走るバ…

おまじない

この本には、素敵なおじいさんがたくさん出てきて、その描き方がとっても真摯で良いなーと思うのです。 浮ちゃんの話とトーラの話が好きだった。 誰かの言葉が響くこと、なかなか訪れない瞬間だと思う。 「言葉を燃やすことはできますか。」 「本当に燃やし…

ベター・ハーフ

はじめて鴻上尚史の作品を読む。 小説じゃなくて、舞台のほうが、もっと迫力あっておもしろいかもしれないな。 それにしても、内容が、攻めている。 センシティブな話題にもがんがん切り込んでいてすごいなあ。 ゴシップ精神を刺激されるかんじ。 「どこの誰…

有頂天家族

続けて、森見作品。 京都の狸と天狗と人間たちの話。 こんなに世界観をがっちり固めて、ドタバタぶりを発揮できるのはすごいなあ。 狸鍋にされる恐怖。 もしや、著者、不毛な争いが大好きだな。 有頂天で生きていけたらいいのになあ。 「もし俺が兄さんの立…

四畳半神話大系

久しぶりに、森見作品を読む。 こんなにユーモラスだったとは気づかなかった。 くだらなくて最高。ちょっと長いけれど。 京大の、一筋縄ではいかないイメージにぴったり。 アニメもあるのですね。イラストすてき。 「思わず私は神々に対する怒りで震えた。も…

晴れ、時々くらげを呼ぶ

素敵なお話だった。 現役大学生の作家さんなんだな。 本の話が、たくさん出てきて、愛を感じて嬉しくなる。 くらげも大好きで、登場人物もみんな大好きになってしまうような魅力でいっぱい。 どうして本を読むのかとか、悪いことにも理由があることとか、迷…

一日の終わりの詩集

きっとこのひとは、たくさん自然と対峙して、独りで過ごしてきたのだなあと思う。 もっともっと、自然を眺めたい。この世界の美しさを感じたい。そう思いました。 「しっかり踏ン張ッて 人に いいかげんのことは どうでもしない 深切は ただそれだけだが た…

深呼吸の必要

長田弘の詩集を読みました。 知っている感覚が、たくさんたくさんでてきた。 子どもの頃かかえてた、センス・オブ・ワンダー。今も変わらずに、持ち続けていたいです。 「そのときだったんだ。そのとき、きみはもう、一人の子どもじゃなくて、一人のおとなに…

日記(2023年1月)

すき焼きのお肉とか、おばあちゃんのお帽子とか、長過ぎる列とか、ビアードパパとか。来年はないのかな。 3人でマンションまであるいたこと。 友達みたいな親戚。どんどん仲間が増えていく。 楽しいときも苦しい。 怒涛の日々を久しぶりに過ごす。 人生の楽…