2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

犬も食わない

尾崎世界観と千早茜による連作。 冷静と情熱の間みたいだけど、もっと庶民的で、退廃的ね。 ちょっと暴走気味なところもあるけれど、2人の文章がベースで似ていて、見分けるのが難しいと思った。切れるときのポイントとかも、なんだか相性がいい。 ありえな…

恋の幽霊

この人の分かりづらい文章が、どうしようもなく好きだ。自分の感性に響いてしまう。 人が人を思う気持ちの繊細さとか、変幻性とか、すくい上げてくれる。 読みやすさが、読者に対する目みたいなものが薄くて、とにかく自意識というか、主観だから好きなのか…

モモ100%

これはとっても先鋭的。すごいなあ。 星野、めっちゃ好きになったな。 生き残り方だけを必死に探ってるかんじ、中学とか高校時代を思い出した。 「簡易瞬間接着剤的な恋愛」 「るんるんで胸を切り裂いて、そのなかにラブを置いて、また左胸を縫った。私はそ…

シェニール織とか黄肉のメロンとか

シェニール織ていうんだって、知らなかった。私も持ってたハンカチの柄。 読む前から、信頼している著者。 年齢に応じた登場人物を書くかんじが少し憎らしいのだけど。最近の現代的な話題を織り交ぜていて、ああ新刊なんだって嬉しくなった。 理枝の性格が魅…

世界はうつくしいと

長田弘の詩集。 読んでると心が落ち着く。 大切なことを見失わないようにしたい。 ミミズクのような目をもつことができたらというのが、変わらない著者の夢だという。 「暮らしに栄誉はいらない。空の見える窓があればいい」 「世界を、過剰な色彩で覆っては…

グランドホテルブダペスト

非常に良い映画だった。 なんといっても、セットがかわいい。おとぎ話みたい。色の使い方がすごく好み。 そして、グスタヴのキャラクターが愛おしい。超一流。とっても早口。でも好色。 監獄の衣装が最高だった。 サスペンス的なのにコメディで、師弟愛がと…

彗星交叉点

穂村弘のエッセイ、読んでないの、まだあったんだ!って、それだけで嬉しい。 普段の生活で気になった言葉とか、違和感とか、書き留めるようにしようと思った。 そういうところに、新しい発見がたくさん待ってるはずだって、信じさせてくれる。 こんなことが…

葉っぱ

久しぶりの、銀色夏生。 写真と言葉の組み合わせが、無限でランダム。 葉っぱのひとつひとつや小鳥のひとつひとつの羽の色の違いまで、見つけられる生き方がしたいと思う気持ちがあるよ。 「希望をもつということは私にも許されたただひとつの愛の告白」 「…

硝子の塔の殺人

これはすごいなー、なんだか圧倒された。綾辻行人の十角館の殺人、とても好きだった身からしたら、著者のミステリーへの熱量に尊敬の念を抱いた。 これまでにあったトリックの豊富さとか、ミステリの歴史とか、そういうものまで踏まえちゃってなんて読みやす…

むらさきのスカートの女

淡々とした語り口の中に潜む狂気が、だんだんと明るみになっていくまでの、手腕がすごい。 気づいたら、ずいぶん遠いところまで来てしまったな、というかんじ。 日常に突如として現れる悪意は、いつもこんなかんじで、あまりに突拍子もないから、いつの間に…

さっきまでは薔薇だったぼく

最果タヒの詩集。 この人の著作、見かけるとつい手に取ってしまう。 小さなきらきら、鋭い画鋲みたいな一貫したなにかがある。 恋とか、優しさとか。わからなくなってしまう。 「春の、川の上に、光を凍らせて、削ってできた粒を撒いていく仕事をしています…

黄色い家

さすが、川上未映子。おもしろかった。 成長するにつれて、見えてる景色が変わっていくこと。異常に気づかないままおとなになること。 詐欺の裏側なんかも、細かく描かれていて興味深かった。 「このさき、自分がどこで生きることになっても、何歳になっても…

ハンチバック

読みたいと思ってた芥川賞作品。 パンチがあるなあ。 力強すぎてユーモアになるの、すごいなあ。 主人公の目線から見ると、いろいろなことの価値が反転していく感覚がおもしろかった。 生きるために、壊れていく。妊娠して、中絶する。金が、摩擦を遠ざける。

奥の細道

さらっと読んでみたりした。 松島とか、平泉とか、行ったことあるところが出てくると嬉しいし。 旅行記と見せかけて、フィクションなんだな。昔は、命がけの旅立ったんだな。 最近、仏教の教えが自分の中にも根付いてること、わかってしまう。 芭蕉の俳句の…

アイデン&ティティ

映画見ました。 峯田くんが主人公だったとは。情けないけど憎めない。 歌、少し外して歌ってるのかな。 麻生久美子が女神みたいだった。セリフが哲学的でおもしろい。 私のことマザーだと思ってるでしょ、とか、仕方なく好きになったの、とか、いいわよ、と…

ハチミツとクローバー

世界でいちばん好きなマンガ。 自分の中では、本当に完璧で、すべてが刺さるバイブルだなあ。 タイトルも登場人物も舞台もテーマも絵も言葉もユーモアも巻数も全部全部いい。 羽海野チカ先生の絵がかわいくてかわいくて、きれいで、切なくて。 家に全巻そろ…

バカの壁

養老孟司の代表作。 今更感がありますが、読んでみました。 時々表現に引っかかりを覚えるけど、なるほど、と思うことも多かった。 情報は不変、人間は変化するのに、今はあべこべ状態になってる、というのはわかる感覚。政治家が嘘つきにしか思えないから、…