君のクイズ

ずっと読んでみたかった小川哲さんの小説を買いました。

おもしろかった、というよりは、感心してしまった。おお、こんなところまで考えられるのかあ、すごいなあと。

クイズプレイヤーの裏側やテレビ番組事情が、めちゃくちゃわかりやすく記載されていると思う。

幻想で、物をしゃべるのはやめたいです。

でも、経験だけでは語れることがあまりに少ないというジレンマ。

「やるべきことをやって、あとは世界が自分に追いつくのを待っている表情。」

「今まで気づかなかった世界の豊かさに気づくようになり、僕たちは戦慄する。戦慄の数が、クイズの強さになる。」

「クイズとは人生である」

「「ピンポン」という音はいつまで経っても鳴らなかったが、正解だという確信があった。百パーセントの確信だった。」