新聞記者

日本アカデミーで話題になったから、「新聞記者」を見てみました。
これからって時に終わるから、びっくりしちゃった。
問が宙にぽーんと投げ出された感じ。
情報操作や、圧力や、不正。そんなものに、簡単には立ち向かえない厳しさを突きつけられた感じ。

霞が関の闇を、あそこまで切り込んで描いた作品は貴重だ。
ホットな話題が、あちこちに散りばめられている。
「性犯罪」の不起訴、形だけの民主主義、公共物の私物化、研究の軍事利用などなど。

新聞を、普段読まないのっぺりとした私達の前で、必死になって真実を伝えようとする声もあること。

真実かそうでないかを決めるのは、情報の受け取り手でしかありえないということ。だけど、その判断は恐ろしく難しい。

この映画が話題になったことは、とても大きなことだと思う。
エンターテイメントに政治を持ち込むなという人もいるけど、その乖離が日本をだめにしているのかもしれないね。