1R1分34秒

町屋良平の芥川賞受賞作品。
この作品に関しては、最後の数行がかっこよかった。
「勝つよ。きっと勝つ。
そしたら記憶を光らせてやるからな。
という決意を三十秒で失いまたくり返す、三日後に一ラウンド一分三十四秒にTKOであっさり勝つ、そのあっけない結末のためだけにこの夜をあと二回。」

川上未映子のヘヴンも、最後の数行でやられた。やはり、小説の始まりと終わりは大事。