2つの歌集を読みました。
難しいことされても、分からない。
だけどやっぱり、言葉は有限なのに無限。無形なのに有形。
~悪友~
「銀幕が色褪せていく傍らできみの泣きやみ方を見ていた」
「宇宙船みたいな水上バスがゆく なにを忘れてくれてもいいよ」
「二人して遊んだ場所の色合いは変わった、けれど、そうだね変わった」
~予言~
「重要だから赤いペンキで書いたはずなのにそこだけ読めないみたいな」
「東京に春がくるけど僕たちは桜を植えるしか能が無い」
「もういちど目覚めるために寝るのだがそういうことは言わないでおく」
「夜が明ける速度に僕はいつまでも感動しっぱなしなのだろう」
「少しだけ未来のことを言うときの痛みのような静けさのこと」
「川沿いを歩いているとどうしてもいろんなことがもうずっと前」