傍から見れば、狂った女のひとの物語。
不倫から、抜け出すことができない。
こんなふうな恋をしてみたいと思う。
人生は絶望とイコール。
「父も母も泣かなかった。私も妹も泣かなかった。泣いてはいけなかった。それが私たちのやり方だった。」
「鯛の姿造りやら巨大なエビやらののった、舟盛りのおさしみを一人で食べきるには心意気がいります」
「私たちはそれ以上なにも望むことがない。終点。そこは荒野だ。」
「ジュリアンみたいに毅然とした態度で、愛情を受けとめたいと切実に願う。百パーセントの信頼と、百パーセントの孤独を、心にきちんと刻みつけたいと」
「私は毎日すこしずつ壊れていく。」
「信じきっていなければ、愛に意味などないことを知っていた。」
「でたくもない運動会にでて、紅白の鉢まきをまいてしまったあとのような気持ちだった。」
「今夜、きっと私は死んでしまうだろう。」