2024-04-19から1日間の記事一覧

犬も食わない

尾崎世界観と千早茜による連作。 冷静と情熱の間みたいだけど、もっと庶民的で、退廃的ね。 ちょっと暴走気味なところもあるけれど、2人の文章がベースで似ていて、見分けるのが難しいと思った。切れるときのポイントとかも、なんだか相性がいい。 ありえな…

恋の幽霊

この人の分かりづらい文章が、どうしようもなく好きだ。自分の感性に響いてしまう。 人が人を思う気持ちの繊細さとか、変幻性とか、すくい上げてくれる。 読みやすさが、読者に対する目みたいなものが薄くて、とにかく自意識というか、主観だから好きなのか…

モモ100%

これはとっても先鋭的。すごいなあ。 星野、めっちゃ好きになったな。 生き残り方だけを必死に探ってるかんじ、中学とか高校時代を思い出した。 「簡易瞬間接着剤的な恋愛」 「るんるんで胸を切り裂いて、そのなかにラブを置いて、また左胸を縫った。私はそ…

シェニール織とか黄肉のメロンとか

シェニール織ていうんだって、知らなかった。私も持ってたハンカチの柄。 読む前から、信頼している著者。 年齢に応じた登場人物を書くかんじが少し憎らしいのだけど。最近の現代的な話題を織り交ぜていて、ああ新刊なんだって嬉しくなった。 理枝の性格が魅…

世界はうつくしいと

長田弘の詩集。 読んでると心が落ち着く。 大切なことを見失わないようにしたい。 ミミズクのような目をもつことができたらというのが、変わらない著者の夢だという。 「暮らしに栄誉はいらない。空の見える窓があればいい」 「世界を、過剰な色彩で覆っては…