シェニール織とか黄肉のメロンとか

シェニール織ていうんだって、知らなかった。私も持ってたハンカチの柄。

読む前から、信頼している著者。

年齢に応じた登場人物を書くかんじが少し憎らしいのだけど。最近の現代的な話題を織り交ぜていて、ああ新刊なんだって嬉しくなった。

理枝の性格が魅力的だった。一生懸命な人は、やっぱり愛おしいのだと思う。あいりちゃんもよかった。

「そりゃ行くわよ、いつだって、どこかに」

「途中で声をかけられて、逃すには惜しい感じの相手だったから」

「つまりね、あたしは社交的な内弁慶なの」

「まず相手がいて、その相手といっしょに生きたいと思うからこそ結婚するのではないだろうか」

「生きている男性はいてほしくないときにもいるし、いてほしいときにはいなかったりするものだ」

「夢だったのなら仕方ない」

「甘ったれってね、決して子供の特徴じゃないのよ」

「自分勝手なのに他人にもやさしいあの奇妙な性格」

「その計画は、とても理枝らしい。とてもとても理枝だ」