2025-01-01から1年間の記事一覧

アフタースクール

おもしろかったー。 おお、って、久しぶりに思うくらいよくできた作品。 とても古いけど、佐々木蔵之介、大泉洋、堺雅人がとても若くて新鮮である。 全体的に、ポップでコミカルな感じがありつつ、どんどん話が展開するから飽きないし、特に後半は怒涛で、頭…

異人たちとの夏

なんだか、不思議な映画だった。 ラスト、奇妙で、えええ、ってなる展開もあったけど、そっか、あの夜にね、って悲しくなった。 取り戻せないことはあるから、誰かのこと、雑に扱ったらいけないな。 お父さんとお母さん、粋すぎて、私も帰りたい。お母さんの…

ラストレター

岩井俊二作品、これは見てなかったんだった。 すずちゃんと森七菜のワンピース姿がまぶしいな。 love letterのトヨエツと中山美穂コンビも出てきて、とってもテンション上がった。 ドラマとか映画だと、みんな簡単に人のこと殴るけど、どんなに最低でも、そ…

整形前夜

自分が、周りみたいに何もかもうまくできなくって、自意識が邪魔をしてしまったり、感じなくてもいい引け目を感じてしまったリした時、穂村弘のエッセイを読むといいと思う。とても情けなくて、でも一生懸命な大人の姿がそこにあるから。 無駄だと切り捨てら…

ジ・エクストリームスキヤキ

窪塚くんと井浦新と市川実日子というだけで、もう最高なのだけど、会話のテンポとか、音楽とか、好きだった。 よくわかんないところと、お、すごくいいってとこ、どっちもあるかんじ。 1983が歌う、ダイナマイトとクールガイ、いいね。 基本的にずっとふわふ…

窓辺にて

今泉監督作品。 今回は、少し大人っぽい恋愛映画。 中村ゆりさん、綺麗すぎて見惚れてしまう。 稲垣さんの、几帳面で少し面倒臭い感じの演技もよかった。 玉城ティナちゃんも、美人すぎて。 文学作品の内容を、映画の主題に絡ませていく感じ、おもしろかった…

なんちゃって家族

the アメリカンコメディっていう感じの、ハードな下ネタとか不謹慎ネタ多めのドタバタ劇で、楽しかった。friendsレイチェル好きすぎる。 ロードムービーだから、メキシコ景色とかもいいし、あとだんだん家族の絆が深まっていく感じは、かわいかったな。 パパ…

言の葉の庭

はじめてみた。 万葉集短歌、美しいな。 ファンデーション、落として割れてしまうの、男性である新海さんが描けるの、すごいなあと思った。 誰かとの関係は紙一重で、優しくし合ったり、傷つけあったりすることができる。 エンディング、秦さんのrain、素晴…

扉のかたちをした闇

森雪之丞さんの詩、かっこつけだけど、好きなのも多かった。 五月晴れの空のせい、っていう詩が、いちばん好きだった。 「今キスしたのは会話に飽きたせい 次のキスは理由を訊かれたくなかったせい だから見上げちゃうよね南十字せい・・・などと肝心な所で…

風の谷のナウシカ

マンガ版の7巻、読破した! 白黒だけど、さすがは宮崎駿の緻密な絵によって、クオリティがすごいです。 物語は、アニメが2巻くらいまでだけど、その先も結構壮大で、少し難しい部分もあるんだけど、ラストの終わり方もとってもかっこいい。 ナウシカは、小…

嵐のピクニック

本谷有希子の短編。 エキセントリックさが発揮されてる。 特にに好きなのは、アウトサイド、亡霊病、Q&A、とか。目のつけどころが意地悪で、綿矢りさと印象がかぶる部分あるなあ。 「馬鹿だったのだ。優しい大人が、呆れて途方にくれ、手のひらを返したよう…

迷子手帳

ほむほむの最近のエッセイ。 昔から変わらず情けなくて、でも視点と言葉遣いがおもしろくて、ずっと読んでられる。 「さみしいものが見たくなるのは何故だろう。人間の心の中には、明るさや楽しさや豊かさや優しさや温かさだけでは埋められない隙間みたいな…

日記(2025年11月)

バイバイする朝に、名前を尋ねられたりして。 ストレスで、やられる。なんにもうまくいかないし優しくできないから、いったん眠ろう。 落ち着いてしまうのか、平和をみだして冒険するのか、悩んでしまう。 かわいこぶったまま怒れるってことは、恋をしている…

生まれ変わるのが死んでからでは遅すぎる

黒川さん、前からかっこいいと思ってて、そうしたら詩集が向こうからやってきた。 言葉に、渋さと色気と熱を感じる。 俺が三浦春馬なら死なないって言葉に、想像力の欠如を感じるところ、とてもいいと思った。 生きることが、そのまま書くことに繋がっている…

嫌いなら呼ぶなよ

綿矢りさ、久しぶりに読んだ。 性格悪いやり合いみたいなの、おもしろいと思ってしまう自分が嫌になりつつ、とてもおもしろかった。 特に三作目、メールのやり合いが最高で、仕事の面倒くささみたいなものがぎゅーっと詰まってて、当事者だったら最悪でスト…

ひゃくえむ

陸上競技、100メートルを題材に、あそこまでおもしろくできる力量がすごい。 少し、ストーリーとしては飛躍する場面が多かった気もするけれど、映画として明らかにかっこいい場面がいくつかあって。 雨の中でのレース、不穏な感じがしてワクワクした。 財津…

BANANA FISH

おもしろかった! 全然飽きずに、さらっと24話も観てしまった。 次々に事件が起きて、少しずつ登場人物たちも増えていき、戦況が変化していく構成と脚本が見事です。 そして全体的にセンス抜群で、各回のタイトルとかも素晴らしい。ユキヒョウの話とか、心に…

フロントライン

見ごたえのある映画だった。 コロナの時の状況や心情みたいなもの、もう忘れてしまっていることが多いから、記録のように残してくれている作品は貴重だな。 ニュースでしか見たことのない名前の船の中で、何が起きていたのか、少しでもわかってよかった。命…

旅と日々

三宅唱監督作品。 つげ義春が原作なんだ。全体的に、穏やかで、薄暗い感じもありつつ。 メタ的構造になっていたりしていて、前後半のギャップがおもしろかった。海と雪の対比も。 後半、おじさんとのやりとりにユーモアがあって、鯉取りに行くところとかよか…

片思い世界

主演3人が豪華すぎる。 3人でいる時のかわいい感じ、嘘っぽいくらいだから、ちょうどいいのかも。 一つの作品にいろいろ盛り込んでいて、けっこう長く感じたかも。トラウマになるくらい、怖いシーンもあった。 坂本さん脚本、いつも、人の想いの強さのような…

ぼくの小鳥ちゃん

もう一作、江國香織の作品。 我儘で生意気な小鳥ちゃん、嫌いだけど、好き、みたいな。 でもそういう女の人を許してしまう男の人のことは許せない、みたいな。 童話的な側面を保ちつつ、どこまでも大人の女の人という感じがする著者である。 「小鳥ちゃんに…

僕たちはまだその星の法則を知らない

とても良いドラマでした。 令和の学園ドラマという感じで、社会的な課題にもしっかりと踏み込みつつ、ほっこりする場面が多かった。 実際問題、どうしたらいいのかなんて、わからないことのほうが多い。 主演二人は去ることながら、生徒役の面々が、素晴らし…

ここで唐揚げ弁当を食べないでください

とても友達になりたいタイプの同世代。 何年か前、蓮見くんがおすすめしていて知った。 情けなくて、ゆるくて、きらめく言葉で日常を切り取る人だなあと思う。 読んでいると、自分の中の大切な思い出や、思い出したくないことが、共鳴して舞い戻ってくる感じ…

いくつもの週末

結婚生活を描いたエッセイかな。 なんか、孤独だな。全然、自分の感覚とはかけ離れたものを持っている人だけど、でも、好きだから、知りたくなってしまう。 寛容と情熱、ね。 結婚生活の矛盾や幸福を、とてもパーソナルに描いた文章だと思った。 「でも私は…

秒速5センチメートル

とてもとてもとてもよかった。 良すぎてなんかつらかった。胸がいっぱいになって、食欲とかもなくなっちゃうくらい。雪や、桜や、海や、草や、空や、宇宙や、映像すべて素敵だったし、あたたかな光が横たわってるみたいだった。奥山監督、映像のクオリティが…

ファミリーゲーム/双子の天使

とっても楽しい映画だった! 久しぶりに、ただただ楽しい映画。 悪魔的いたずらっこ達で、潔くて笑える。 一人二役してるの、すごすぎるなあ。 トカゲのシーンとか、けっこうな衝撃映像で、インパクトある。キーって取り乱すシーン、最高におもしろかった。真…

雲の向こう、約束の場所

新海誠作品、また見てみた。 吉岡さんの声、すぐわかる。 舞台が津軽というだけで、もう心にくる。 寂しさがずっとあって、心の声みたいなナレーション、私は好き。 ずっと残る風景に、囚われてしまいながら生きることの痛み、秒速でも感じてた。 高校生たち…

関心領域

ナチス関連で、今さら見た映画。 関心領域という言葉自体が、とても興味深くて惹かれる。 関心領域に入らないものは、徹底的に排除される。みんなそうだ。自分にとって大切なこと以外には、関心を示さない。普通に生きていける。罪の意識など感じることもな…

歌われなかった海賊へ

逢坂さんの二作目。 戦争の話を、引き続き書かれていて。おもしろかった。歴史小説でもあり、青春物語でもあり。 戦時下における人々の心理状態みたいなものを、とても丁寧に描いていて、読み応えがある。良い人が、戦争を支えていた。みんな、気づかないふ…

日記(2025年10月)

こんな風に、優しく人生が流れていったらいい。 きいろの花束を抱えて、あたたかい料理を。 図書館で、狂ったように本を借りて。 ふりかけと、宝島と、メガチャーチの日。 だってここはドリンクバーに出会えた世界。 途切れてしまった会話の続きが、ずっと気…