2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

クレイマークレイマー

これも名作だ。 時に衝突もあるけれど、男の子と父親の絆がかたくて尊い。 フレンチトーストとか、ケガのこととか、クビのこととか、うまくいかないこともたくさんあるけど、彼らが一緒にいる時間は、beautifulなのだ。 つらい裁判のことや、二人の共通の友…

卒業

ダスティン・ホフマンの出世作なのですね。最後の花嫁をさらっていくシーン、これがオリジナルなのかな。 最後、いろんなものを捨てて愛に走ったあとの幸福と、これからどうしようっていう不安感まで見えてしまうようなたっぷりとしたラストシーンだったな。…

ヴァイオレット·エヴァーガーデン

ヴァイオレットはじめとした登場人物や、風景が美しい。自然や建物の描写も素晴らしくて、心を打つ。 ヴァイオレットエヴァーガーデンという名前のがまず良いし、ルクリアとかカトレアとかアイリスとか、女の子たちの名前もかわいい! ドールという職業の独創…

ルックバック

映画としては異例の短さだけど、感情の振り幅がすごくて、けっこうずっと泣いてしまいました。音楽もいいね、haruka nakamuraさんって言うのね。疾走感とか多幸感を感じた。声優河合優実がやってたのは知らなかった。藤野が強がって思ってもないこと言っちゃ…

私の身体を生きる

ベテラン及び新進気鋭の女性文筆家たちが贈る、自分の身体にまつわるエッセイ17篇! いろんな切り口があってとてもおもしろかった。自分にはない感覚を持った人もたくさんいて、驚きと発見がたくさん。 自慰を通して繋がることのできる王国が自分の中にあると…

太陽を盗んだ男

すっごい映画だったなー。 沢田研二の存在感が抜群で、タイトルも秀逸で。原爆と、日本を両方かけて、太陽なんだ。 原爆を作る過程で、取り憑かれたようなジュリーの様子が印象に残る。 被爆者が加害者っていう斬新な構図。 とてもシリアスだし、不謹慎な攻…

くもをさがす

西加奈子の言葉には、やっぱり魂が乗ってる感じがする。 カナダ人には愛があって、日本人には情があるって言葉、めちゃくちゃ的を得ていると思った。 日本は狭くて深くて、情がある。 美しい瞬間は、自分だけのものでいいって感覚も、すごくよくわかるよ。伝…

ナミビアの砂漠

河合優実の演技が圧巻だった。 スタイルがめちゃくちゃかっこいい。すごくいろんな表情が見られておもしろかった。 全体に漂う退廃的な空気、閉塞感、葛藤感と、エネルギーの爆発力みたいなのがあっていいなと思った。 躁鬱的な映画かもしれない。カウンセラ…

こちらあみこ

カメラが、子どもの目のように細部を捉えていておもしろかった。 人の気持ちを上手く想像することのできないあみこが、意図せずして周りの人たちをいらつかせ、傷つけていく様子がよく描かれている。 主人公のあみこの存在感が圧倒的で、適役だ。気持ち悪い…

日記(2024年9月)

居候みたいに結婚できるかな。 9月になること。海にたくさん行く。今しかできないことをしに行く。胸を張って行く。 スコットランドもコスタリカも岡山も場所がわからない女の子。 久しぶりに、喋りながら、かわいいなと思って顔を見つめてしまう。 南武線沿…

愛の不時着

やっと見終わったー長かったー。 出会ったり別れたり出会ったり別れたり、よくもまあこんなにドラマティックに仕上げられるものだと半分呆れてるのに、毎回まんまと涙を流してしまう。 登場人物一人一人のキャラが見事に立ってるから、どんどん引き込まれて…

ルパン三世 カリオストロの城

ルパンは軽やかで、見てて楽しい! 絶対シリアスにならない安心感があるね。 絵がきれいだけど、ジブリよりポップなところもたくさんある感じがするなあ。 不二子ちゃん、リポーターしながらみんなをぶっ飛ばしてくところ好き。 お姫様、ナウシカに似てて好き…

存在のすべてを

塩田武士の作品、初めて読みました。とても良い作品だった。 記者と写実画家、職業は違えど、存在、実在を書こうとする思い。 生きていたことの凄みを感じられる作品。 芸術に完成はなくて、諦めがあるだけ、とか、不可能だから信じられる、とか。 それから…