2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

アンタッチャブル

有名なベビーカーのシーンが見ものだった。西部劇みたいなアクションもあったしね。 禁酒法をめぐる話だったなんて知らなかったな。 その他も、相棒がまさか本当に殺されてしまうなんて、思わなかった。 さすがロバート・デ・ニーロがマフィア役を演じている…

2001年 宇宙の旅

キューブリック、オレンジ仕掛けの時計しか見たことなかったから、振り幅に驚いた。 まず、人類の夜明けから始まり、これまで見たこともないような壮大なストーリー。 猿が初めて武器を使う時の描写とか、シュールすぎてすごかった。間違いなく鬼才だと思う…

大統領の陰謀

ワシントンポストの雰囲気とかが、ずっと見てられるような心地よさだった。 ダスティンホフマン、役者さんとしてとても魅力的だなあと思う。 電話をどんどん繋いでいく場面とか、忙しなくておもしろい。テンポがめちゃくちゃよくて、見てて気持ちが良い。 記…

地獄の黙示録

戦争中に、殺人罪を宣告するなんておかしな話だ。 味方を殺しに行く。しかも、超優秀な。悪とか、罪とかはもうなくて、ただ地獄だけがある。 サーフィンをするために村を焼き尽くすことも厭わないキルゴア大佐が許されて、カーツ大佐は許されないのはどうし…

ニキータ

フランス映画は好きだ。 ニキータの横顔がきれい。 反抗的で狂気的な言動から目が離せない。 マルコ、いい男だったな。 恋人の傍ら、銃で任務を遂げる切なさがすごくて、その分、花束を買って帰ってくるマルコとか、日常の幸せが浮き彫りになるね。 笑顔を教…

とうへんぼくで、ばかったれ

誰かを追いかけるストーカーの恋は実らない、みたいな典型的パターンではなくて、ストーカーがきちんと付き合って、でもだんだん理想とは違う部分も見えてきて、それとも向き合いながら、やっぱり別れるっていう流れが、なんだか新鮮だったかな。 人が誰かを…

なんとかしなくちゃ。青雲編

恩田陸作品、久しぶりに読んだ。 茶室のところとか、城攻めのところとか、マニアックな趣味が垣間見えつつ、問題解決能力が売りの結子が、次々に難題に挑む地味だけど確実におもしろい、スマッシュヒットという印象かも。 恋愛に重きを置かない女性の伝記、…

満潮

朝倉かすみの長編。 やっぱり、この人には、何か他の人が残せないようなものを文章にする力があるなあと感じる。 クライマックスまで、おもしろく読めた。 そのままのわたし、の概念が読むほどわからなくなっていく。 たくさんの視点とたくさんの時間を越え…

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲

初めてクレヨンしんちゃんの映画は見ました。 確かに、名作と称されるだけあって、これを子どもだけが見るのはもったいないなあというかんじがする。 20世紀博の様々なパロディは大人にしかわからないだろうし。細部へのこだわりがすごい。懐かしさに大人が…

日記 (2024年8月)

久しぶりでも、仲良いままで嬉しい。 いちばんの東京の夜景。 みんなでスポーツした帰り道がいちばんの幸せだという女の子。 植物園とカフェと絵本と心臓さん。 高校生の恋愛と数学、酔っぱらいと話しかけたカップル。 来てみたけど話しかけられない。 最近…

シェルブールの雨傘

物語としては王道だけれど、終わり方も含め、とっても上質な良い映画だった。 会話も全部ミュージカルで、音楽と歌が映像にマッチしてとてもきれい。 主演女優さんの見事なまでのブロンドとファッションが素敵すぎて、それだけでもずっと見てられそう。 幸せ…

レインマン

ダスティンホフマンの代表作なのね。 トム・クルーズ作品もほとんど初めてみたかもしれない。 とっても良い作品でした。 レイモンドの言動が、後半にいくにつれて、とっても愛おしく思えてくる。 短気な弟役もよかった。アンダーウェアのくだりとか、単純に…

野菊の如き君なりき

すごくベタなのに、たくさん泣いてしまった。木下恵介監督の魅せ方が上手なのだろう。 たまに挟まれる俳句も風情があって。 民子が可愛そうで可愛そうで。 でも、本当はいたずら好きで溌剌としたところがかわいかった。 周りの人がヤイヤイ言って、2人が追…

冒険者たち

フランスとイタリアの映画なんだ。 全体を通して、素晴らしいセンスが感じられる。 飛行機が凱旋門くぐる、とか。空や海の映像がとてもきれいで。 マヌーがかのアラン·ドロンだったとは。確かに、かっこいい。 レティシアの女優さん、めちゃくちゃきれいで魅…

無法松の一生

なんだろうなあ、かなり古臭いところもあるのだけど、人情がすごい。そして切ない。 ボンボンとの絆が嬉しかったけど、老いには勝てないし。子どもは親のこと、放ってどこかに行ってしまう。 車輪で時の流れを表すのがすごい。 最後の死のシーンがとても印象…

市民ケーン

新聞記者が5人の証言者たちの取材をし、その断片によって一人の男の人生が浮き彫りになっていくところの構成がよくできている。 rose budの意味が明かされず、立入禁止とされる演出もおしゃれだと思った。 ケーンの成功や孤独が、胸に詰まる。全部結局は自分…

地面師たち

裏社会の話がよくわかって、おもしろい。 地面師っていう職業は全然知らなくて、そんなものがあるとは。詐欺の全貌が見えるのはすごい。 確かに、日本は土地信仰強めだし、土地の奪い合いなのだなあ。 大手のゴリゴリなかんじも、わからなくはないね。 トヨ…

めがね

黄昏れるのが、私は得意。 あの島、私も行ってみたい。 さくらさんのかき氷、食べてみたい。 小林聡子と市川実日子と加瀬亮だなんて、ゴールデントリオだなあ。 なんにもなくて、海とマンドリンの音とおいしいものと。 定点カメラのような画角と人の配置が絶…

地雷グリコ

おもしろかったー。 地雷グリコに始まり、全てのゲームがわかりやすくて、今度はどんな手を使ってくれるんだろうってワクワクする。 高校生で1億円、というスリルもあるし、キャラクターも魅力的。 ラクロスに夢中なゲームマスター、いいなあ。 みんなが賢す…

ノーマル·ピープル

サリールーニー2作目。 やっぱり、この人は、人と人とのパワーバランスによる関係性の変化を、とても緻密に描いていく人だなあと思う。 協調性に欠ける子が、高校ではいじめられて大学では人気になるというパターンはあるな、と思う。 人が、その人の前だけ…

寝ても覚めても

いい映画だった。 唐田えりか、とても不思議な魅力がある。 唐突だったり強引だったりするところもあるけれど、時空や倫理的なことを飛び越えて、描かれる愛の力がおもしろい。 bakuがもう少し魅力的に映るといいなあと思ったけれど。 友人たちも、キャラが…

ビューティフルからビューティフルへ

これはすごい! 新進気鋭という言葉がとっても似合う。 若いなあ、って、自分が思う日がついに来たんだな、という気持ち。 いじめる側の論理をこんなに見事に書ききってるところもすごいなあと思う。 名前一つ一つにも意味があって、抜け目ない。 次から次へ…

エレクトリック

たぶん、主題は、ないのにある、というところだと思うのだけど。 この小説のおもしろさが、自分には拾いきれなかったなあと思った。いろんなことが中途半端なまま終わってしまった気がして煮えきらなかった。 普段は隠されている、別の地図、のようなものは…

1秒先の彼

予告内容と、本編にズレがあった気がする。クドカン脚本で、コメディ部分がおもしろかった! たくさん話すラジオとか、カギを飲み込んじゃう赤ちゃんとか、すぐに泣き出すお母さんとか。お姫様だっこ100メートル走とか。妹のギャル転身とか。 なかなか見れな…

あらゆることは今起こる

ADHDの感覚を、こんなに見事に表現した著作に出会ったことがなくて、感動した。 頭の中が多動で動けなくて、結局何もできないとか。次々に思考があっちこっちに飛んでしまう感覚とか。 ぼーっとしてるから落ち着いてると見られるとか。何もしていない時間が…

カンバセーションズ·ウィズ·フレンズ

アイルランドの作家さんなのだな。 すごく前衛的かつ複雑な人間模様を緻密に描いた作品だなあと思った。 階級とか、制度とか、ルックスとか、健康状態とか、才能とか、たくさんの要素が絡んで、人とのパワーバランスがぐらぐら揺れていくような様子がおもし…

不思議の国のアリス

原作を読む。 数学者の人がつくったお話だったんだ。 作者の人生、かなり気になる。 とても残酷で自由でくだらなくてびっくりした。 首をはねることしか知らない女王様。 奇妙な登場人物たちが、不条理なのに愛しく思えてくる。 これを、児童文学としての傑…

日記 (2024年7月)

7月には、青空が見たい。 がんばることが、えらいことなのか。 ベランダからみる花火。お馬さんが逃げ出したらどうしよう。 バイクに乗って夜風。 突然のすき焼き。 素直でいられますように。 奇妙な共同生活。疑似家族みたいだ。 泥だらけで、過酷な労働。 …