2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
アニメを見ました。湯浅監督。 とにかく、スケールが大きいのと、世界観の確立がすごい。SF大作なのに、絵とかキャラクターとかが、アトムみたいな感じもあって、親しみやすくて、かわいくて、でもちょっと不気味でおもしろかった。 記憶の入れ替え、ボディ…
めちゃくちゃおもしろかった。 小川哲さんの中でも、いちばん好きな作品になりました。 著者本人と思われるような人物を主人公に、どこまでが本当でどこまでが嘘かわからないような、身の回りで起こった出来事らしきことを綴る短編。 いきなりムーン・パレス…
向坂くじらさん、初めて読んだ。 ファントムバイブレーションシンドロームって、良い言葉。 なんか、誰かとの距離が近すぎると、混乱してくるこの感じ、わかる気がする。すごく上手にすくい取って、タイトルも設定も秀逸だ。 言葉が、裏腹になったり、感情と…
王道チェス小説という感じで、マンガとか、映像化とかが想像できるような内容でした。 なんだろう、ライトノベルチックで、純真な子どもたちのやりとりから、マフィアやお色気描写まで、幅広く手をつけてる感じが、おもしろかった。 チェスにまつわる名言と…
クリントイーストウッド監督の作品なのね。 罪の意識と、守らなければならないものとの葛藤の映画でした。 人は変われるのかってことも。 気づいていなかった自らの過ちに気づいてしまう瞬間ほど、恐ろしいものはないと思う。 真犯人が、驚くほど平凡で、普…
終始、静かなトーンで、痛みが綴られていく映画だった。 どうにもならないことがたくさんあって、どうにかできたこともたくさんあって、未だに現実を受け入れられずにいて、心が壊れたまま生きていく姿。 現実に、どうにか追いつこうとして、たくさんの可能…
すごかったなー。 誰が見ても傑作って言うと思う。吉沢亮がすごすぎて。鬼気迫るものを感じて、何度も涙を流してしまった。 渡辺謙の指導の場面とか、迫力あった。 綺麗事だけではなく、いろんなドロドロした場面はありつつも、主人公2人の友情と歌舞伎への…
啄木の歌集。 こんなにも生活感情を歌った人だったんだな。 啄木の詩には、どんなにすさんでても、どこかに品と透明感を感じる。 26歳で亡くなるまで、人一倍の苦労をしたんだろう。実生活での破天荒なところと、詩の美しさにギャップがある。 自然を見つめ…
ウォン・カーウァイ作品、久しぶりに見た。初の英語作品なんだ。 ジュード・ロウ、かっこよすぎる。ナタリーポートマンもよかったな。 キスシーンが印象的。とにかく、映像がお洒落。セリフ回しも、キザで、でも様になってる。 ブルーベリーパイが、官能的に…
西加奈子の短編集。 ご自身が癌を経験されたこともあって、関連する話がとても多い短編。 違和感を、ずっと、小説を通じて語り続けてくれる心強い存在。 いつも、逃げないで闘っているイメージがある。だから、許容できないような強い言葉も、時には出てきて…
上坂さんの歌集、初めて読んだ。 歌集だから、歌が連なって、家族との関係性とか、著者の人生とかが垣間見えてくる。 いろんな短歌があって、特徴みたいなの、あんまり見えてこなかったかも。 最新作とかも読んでみたい。 「シルバニアファミリーみたいな君…
茜色の夕日の映画だと聞いて見てみた。 映画としては、なんだろう。キャストさんとか雰囲気とかとても良いのだけど、なんか惜しいというか、絶妙にどういうことを伝えたいのかわからない映画だった気がする。 でも、いろんなカットで少しずつ繋がって群像劇…
クドカン映画、やっぱり好き。 くだらなさが全面にありながら、実はめちゃくちゃ社会問題にも斬り込んでいくスタイル、いつもすごくかっこいいと思う。 気仙沼の話で、東北弁、あからさまではあるけど懐かしくて。 竹原ピストルや三宅くんも、いい味出してた…
スズキタゴサクという犯人の名前がなんとなく脳裏に焼き付いてしまうほど、インパクトの強い作品だった。 ものすごく図太くて、人を苛つかせるのがうまい。気づいたら、術中に嵌っている。 類家との対決も、見ものだった。 クイズやミステリー、パニックもの…
伊岡瞬作品、初めて読みました。 なんだろう、色仕掛けの描き方とか、絶妙なおじさんぽさはあったりするけど、とにかく先が気になってしまう。 嫌なやつを主観で書くっていうのはなかなか難しいと思うのだけど、すごい技術だなあ。 仕掛けが上手だし、読み手…
青山美智子さん、丁寧で、すごく、よくできたお話を書かれる方だなあと思う。 決めつけるのはよくないって、一貫して伝え続けてくれる物語だった。 新月みたいに、見えない部分で起きている、たくさんのこと。そういうものに対して、しっかり想像力を働かさ…
おもしろかった! なかなか見たことがない、タイ映画。演出が大げさでなんか好き。 ドキドキしたり、心にくる、緊迫した場面が多かった。 主人公の凛々しさと、友人の馬鹿っぽさの対比がすごいけど、でもみんな必死に生きてるのは同じで。 バンクの闇落ち、か…
デビットリンチの監督作だから、難解なのかなあと思ったら、タイトル通り、真っ直ぐ、いい映画だった。 おじいちゃんの旅映画で、けっこう次々にいろんなことが起こるけど、ストーリーとしてはナチュラルで、些細な一場面一場面にじーんとした。 戦争の話の…
人は、死んだら、みんな天使になるんだって。 手紙を受けとる。眩しいくらい、まっすぐ。 良い子にしてたら、変な子になって、バランスとりたくなる。 言葉が過剰になって、心を追い越してしまわないように、用心している。 同じことを繰り返しながら生きて…