君が異端だった頃

あきれるほど正直で、ナルシストな筆者の人生のおもしろいことおもしろいこと。

いったいいくつのことにのめりこんだら満足するのやら。

人生を、遊びまわりたい。

登場人物が豪華だ。

今はもうなくなってしまったであろう文壇のならわしみたいなものが垣間見えて興味深い。

「異端」ってことば、かっこいいね。

 

「反抗せよ、されば与えられん」

「条件付きの妄想は行動に移されることがない。」

「二人だけの愛の営みに神や教祖を介入させるのはどうか。」

「その日から彼女が信仰する神や教祖が君のライバルとなった。」

「中学時代から脈絡を無視し、落ち着きなく動き回り、場をかき乱すことだけは得意だった。」

「単に共感を育むだけでいいなら、和歌を詠み、互いの心を慮っていればいいが、それでは外圧に対抗し、日本文化の限界を越えることはできず、力ある者に屈して終わりだ。」

「島田を守れ。オレが死んだら、誰もあいつを守ってやれない。」

「君が出会ったのは全て偉大な異端者たちばかりだ。」

「正直者がバカを見るこの国で本当のことをいえば、異端扱いされるだろうが、それを恐れる者は、小説家とはいえない。」