有頂天家族

続けて、森見作品。

京都の狸と天狗と人間たちの話。

こんなに世界観をがっちり固めて、ドタバタぶりを発揮できるのはすごいなあ。

狸鍋にされる恐怖。

もしや、著者、不毛な争いが大好きだな。

有頂天で生きていけたらいいのになあ。

 

「もし俺が兄さんの立場だったら、蛙になって井戸に籠もっちゃうね」

「これは母が怒り心頭に発した際に口にする、密度の濃い罵倒語である」

「木っ端ミジンコ」

「一つの大きなサヨナラが、遺された者たちをつなぐこともある」

「そして、二度と戻ってこない、生涯にただ一度の本当のサヨナラもある」

「矢四郎はこの才能を伸ばしていかねばならないよ」

「面白きことは良きことなり!」

「兄弟仲良く!忘れてはいけないよ。」

「面白く生きるほかに、何もすべきことはない。」

「我ら一族とその仲間たちに、ほどほどの栄光あれ。」