ミステリーとして、めちゃくちゃおもしろかった!
久しぶりに、一気読みしたくなった。
展開が早くて引き込まれる。
書いてる人の、頭の良さが桁違い。天才の脳内を描けるのは天才しかいないもの。
「それに、何よりも、萌絵の突拍子もない提案の透明感が気に入った。」
「人生のやり直しができない、と思ったことは一度もない。それは、まだ自分が大人になりきっていない証拠のようにも思われた。」
「知りたいことは、すぐ目の前で見られるのよ。」
「現実とは何か、と考える瞬間にだけ、人間の思考に現れる幻想だ」
「自分がどんな悪いことをしたのか、彼女にはわからない。誰も教えてくれなかった、そんなルールがあるなんて。」
「死を恐れている人はいません。死にいたる生を恐れているのよ」
「役に立たないもののほうが楽しいじゃないですか。」