線は、僕を描く

水墨画をテーマに、青年の成長を描ききった作品。よくこんなにも水墨画の真髄や心情の変化を細かく根気強く描いてるなあと思った。

だけれど、少し意外性に欠けてしまって十分に楽しめなかったかな。

 

「心の内側を解き放つために、湖山先生は僕をここに呼んだのだ」

「やたらと幸運な男だと思っていたけれど、この幸運に気づいていないのなら、それはむしろ不幸よ」

「君が生きる意味を見いだして、この世界にある本当にすばらしいものに気づいてくれれば、それだけでいい。」