2001年 宇宙の旅

キューブリック、オレンジ仕掛けの時計しか見たことなかったから、振り幅に驚いた。

まず、人類の夜明けから始まり、これまで見たこともないような壮大なストーリー。

猿が初めて武器を使う時の描写とか、シュールすぎてすごかった。間違いなく鬼才だと思う。

それから、宇宙開発や人工知能などに対する先見の明がありすぎる。

実現してることもたくさんあって、驚いたしワクワクした。映像の再現度が高いのだろうな。

印象的な音楽と、ほとんど説明的なナレーションのない演出が唯一無二。

説明不足感は否めないけれど、今まで見たことのないタイプの映画。

そして、Halとの対決シーンが名場面すぎる。機械に頼りすぎると、暴走が止められなかったりするんだな。

裏切られ、クルーたちが葬り去られた時のサスペンス感もあり。

人工知能に感情があるのか、永遠の謎だ。高度になれば、複雑すぎてAIの中でどういうロジックが働くのかなんて、予想できないね。

いろんなやり方で、どうにかして生き延びようとする姿が恐ろしい。