豪華女優陣の共演で、とても素敵でした。オリジナル版も少し見たことがあったのだけど、向田邦子脚本は、色褪せないのだなあ。
古き良き日本の文化やしきたりが存分に描かれていて、女性達のしなやかさや強かさや所作の美しさに魅了される。
わかりやすく描くのではなくて、矛盾も間違いも狂気もたくさんあって、真実も善悪もよくわからなくなっていく感じが人間らしくて、感情の揺れや機微が伝わってくる。
時の流れが人を変えてしまうこともあれば、案外吹っ切れなくてずるずるすることも。
人と人との縁は、情が移ってしまったら難しいな。他人にとやかく言われたって、曲げられないものもあるのだし。
ずっと、京都の人の会話を聞いてるみたいで、含みがあって、四人揃うと華やかだけど、一人一人には事情や後ろめたさのようなものに、歯を食いしばっていて。それでも、笑いながら、生きていくのだ。
本当に苦しい時に、支えてくれる家族がいるって、やっぱり幸せなことだな。
松田龍平、よかったな。最後、タキちゃんの名場面が泣けました。
しゃんとして生きていきたいと思いました。