2021-10-03から1日間の記事一覧

はだかんぼうたち

私は江國香織という作家さんが本当に好きになっていて、文章読んでるとすごく落ち着くの。 絶対的安心感があって、どんな長編も、なんの心配もしないで委ねられるのです。 くるくると語り手を替えていく手法も好き。 主に恋愛について、世界で起こりうる不可…

ピアニシモ

辻仁成のデビュー作読みました。 結構甘ったるい小説を書くイメージが強かったから、残酷でびっくりした。 「退屈ゆえに陰湿化していく僕らのジェネレーション」っていう言葉がグサッときた。 教室という場所の特殊さを、これだけ言葉巧みに伝えられることが…

TSUGUMI

この本は、はじめて読んだ吉本ばななの本だから、私にとっては特別。読んだ時、こころがギューッとなる描写に溢れてて、大切な小説。 性格が悪くて、きれいなつぐみ。 海のある町。 忘れられない夏のこと。「それに、オレンジに光って暮れゆく空を見つめたま…

くっすん大黒

町田康のデビュー作呼んでみた。 川上未映子に近いようなアンダーグラウンド感を感じました。 なんだろう、厚かましい人間、ずる賢い人間、おかしい人間ばっかり出てきて、どうにもならない中でも時間がどんどん進んでいるかんじが今まで読んだことないよう…

読書の休日

2日間で、6冊読んだ。 いろんなとこで読んだけど、木の幹に寄りかかって芝生でおひさまの光を浴びながら読むのが一番気持ちよかった。 とりあえず、エッセイ2つ。「そういうふうにできている」 人の妊娠の話をこんなに事細かに知ること無かったからおもし…