岸田國士戯曲賞受賞作なんだ!
大好きなお顔の本谷有希子。
とってもおもしろかったし、演劇で見たいと思った。
頭で考えないスピード感がある。
あと、本谷有希子の作品には、それこそ無差別テロ的な、率直にだれかれかまわず傷つけていくスタイルが残っている気がしてその腹の据わり具合がかっこいいと思う。
「そのままでいろ。今、お前のそのかっこだけが、俺が土下座を見たっていう唯一の証拠なんだからな」
「大声で言い続けたほうが真実になるのな」
「リストカットなんかで人のこと油断させといて、、、。レイプならここに「レイプされた」ってちゃんと書いときなさいよ!」
「山里、あんたの心の傷、最大限に押していきなさい、、、!」
「明るい人格障害」
「お前の失ったものもでかいかもしれないけど、俺の得たものの小ささも考えてみろよ!」
「無差別テロよ」
「俺がどんなふうに玄関から追い払われてるのか知ってる?ねえ、あれは死んでいくよね、何かが確実に」
「オレがこっからいい感じになることはもうありえないでしょ?」
「好きな人に嘘吐かれ続けた人間がどんなふうに歪んでいくかなんて、全然想像もつかないでしょ?」
「知らないわよ!そんなこと、第三者が考えればいいでしょう!」
「昔みたいにもっとお母さんに引きたいよ」
「どうせなら同時多発を狙いたいんだよ!」
「全能感が無能感にそのまま繋がる虚しさ」
「私には何も落ち度がないのよ。だから私からすれば、私が理由乞食で、キミは理由の王様なの」