テストカトリポカ

表紙の絵がとてもかっこいい。

本格的な裏社会もの、というような小説は、これまであんまり読んでこなかったかもしれない。

日本にいる南米や中米の人たちのことも。

メキシコのアステカ文明や、心臓外科医が、暴力団の関係、意外性のある組み合わせと縦横無尽な物語の展開と。

パブロとコシモの師弟愛がいいね。

信仰というものの力強さが伝わってくる作品だなと思う。

「賭けだよ。いくら用意周到に計画したところで、どこかで賭けに巻きこまれるのは避けられない。人生ってのはそういうものだろう?」

「泣きわめかずに命を差しだせる奴とは今後に組む価値がある」

「風にはいろんな種類があった。ひろいかぜ、せまいかぜ、まるいかぜ、するどいかぜ、おこるかぜ、わらうかぜ、なくかぜ」

「じかんがゆうひにしずんでいる」

「時間がとうさんといっしょに笑っていた」