ナミビアの砂漠

河合優実の演技が圧巻だった。

スタイルがめちゃくちゃかっこいい。すごくいろんな表情が見られておもしろかった。

全体に漂う退廃的な空気、閉塞感、葛藤感と、エネルギーの爆発力みたいなのがあっていいなと思った。

躁鬱的な映画かもしれない。カウンセラーの癒し感がよかった。

カナのキレる演技とかが天才的。ケンカが見ものだし、だんだんと壊れていく感じが痛々しいけど迫力ある。

二人の彼氏も適役で、良い男たちにだんだんと尽くさせるなんとも言えない色気や魅力がある主人公だ。クセになる、というか、目が離せないというか。

2人目のところに同居した途端、男が虫を叩いてる不穏感が印象深い。

カナを取り巻く人たちとの距離感、温度感も冷めてておもしろい。

いつもどこか話半分で、適当に合わせたりして本当の気持ちを押し殺したりしてみるけどやっぱりだめで爆発して、でもどこにも行くところがなくて、あがいてる感じが今の時代の空気感を鋭く映し出してると思った。