しもきたの小劇場

下北沢の小劇場に、たまに行く。
小さな空間で繰り広げられる無限の世界に魅せられる。
目の前に演者さんがいて、でも彼らは違う世界にいる。
私は傍観者。
いつでも、クリエイティブなひとへの尊敬が胸にある。


今日見たのは、劇団keyboardの「だめだこりゃ王国」。
ひきこもりの女の子が、現実から逃げていく過程の物語。
鬱陶しい母、ドリュフ好きの父、SNS女子の姉、偽善者の姉の夫、冷めてる弟、保険会社の闇を知る先輩、チャラい看護師、お気楽な親友、素敵な先輩に恋する元彼、そして素直なその弟。
それぞれが、誰が悪いでもなく、ひとりの女の子を死に追い詰めていく。とってもリアルで、きちんとものを見ようとする人がつくった作品だなって思った。
主人公のそばにいる人は誰も彼女をちゃんと見ようとはしてなくて、主人公を思っているけど遠くにいる人たちの声は届かない。それぞれが、それぞれの幸せを追い求めているだけ。自分を正当化して生きていきたいだけ。そのすれ違いみたいなものがうまく脚本に現れていておもしろかった。何が良くて何が悪いかはっきりしない。それが人生だもんね。

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