どしゃぶりの雨の中を、傘もささずに自転車で走った。
雨の叩き付ける音が一帯を支配してる。
水滴が攻めてきて目を開けるのも大変だ。
見る間に髪とか服とか水浸しになって、からだの温度が下がっていくのがわかる。
服が肌に張り付いて、全身から水が滴って、ちょっと惨めね。
信号待ちの時、周りのひとの視線を受けて。
だけど、そんなのはどうでもいいくらい圧倒的な雨だったから。
全身で受け止めていることに誇らしい気分もあった。
天気予報とか、見ない私はバカですか。
バカでもいいです。
気分屋の空に、時々振り回されたいと思うから。