死から目を逸らさないで生きるには、人生は長い。そういうなかで、死というものを見つめ続けた寺山修司は、やっぱり鮮やかに生きていたんだろう。
「きれいな花を見ていたら死にたくなった」という気持ちは理解されない。理性的判断が優先している社会では、「本質が存在に先行する」のが当たり前だから。
「ぎりぎり追いつめられた中小企業の経営者の倒産による自殺は、自殺のように見えるが実は他殺である。」そうやって私たちはいつだって他殺されかけてる。
「原口は人生に最初から失恋して生まれて来たような男だったよ」
「かぜがふいていたら いえたかもしれない きみがすきだって」
