漁港の肉子ちゃん

さんまさんが惚れ込んだ小説、よんでみたくなった。
あらゆるものをガっとさらっていくような、パッションとユーモアを感じる愛に満ちあふれた文章が、唯一無二でおもしろい。

「私は自分で、何かを決めたくないのだ。」
「二宮は、そういう子だろうと、思っていた。」「こちらがどんなに苛々してたって、腹を立ててたって、肉子ちゃんはそれを、心から分かってくれない。」
「それは死んだ牛の肉ではなくって、殺した牛の肉です。」
「カモメが通ったら、えっきょうー!」

西加奈子さんもまた、素敵なあとがきを書く作家さんだった。
「あなたが、「漁港の肉子ちゃん」を読んでくださった、ということを、私はずっと、考えようと思います。」