卒業するわたしたち

加藤千恵の短編集。短歌と同じで、なんだか感傷的でベタな世界観。でも読んでしまう。

おばあちゃんになっても、たぶん、いつまでも少女の部分がある。

「離婚理由は、この先さまざまなものを共有する自信がなくなったから、だって」

「本当に欲しかったものを、先生はわたしにくれた。あの日だけじゃなく、ずっと」

「今日、楽しかったけど、今日だけじゃなくてずっと楽しかった」