君たちに明日はない

とってもドラマ化しやすそうな小説だなあと思った。

首切りプロ集団という設定が斬新。

ポップでフラットで時に辛辣な文章が心地よいです。

今とは少し時代が違うけれど、仕事の中で生まれる不協和音がリアルで、こういう人いるなーってなりました。

「世の中にはこういう人間がいる。目に見えるものすべてを、ただ感じるだけの女」

「でも、あんな最低の野郎にも家族はいるし、たぶん最低でも人生はある。そういうことです」

「人間というのは、もし自分が不本意な状況にはまり、そしてその現状が長く続きすぎると、ついに性根まで腐ってしまうものなのだろうか」

「でもこれをやり過ごすと、おれの心のどこかが、潰される」