恩田陸作品、久しぶりに読んだ。
茶室のところとか、城攻めのところとか、マニアックな趣味が垣間見えつつ、問題解決能力が売りの結子が、次々に難題に挑む地味だけど確実におもしろい、スマッシュヒットという印象かも。
恋愛に重きを置かない女性の伝記、いいね。
自分はビジネス上のキーパーソンには決してなれそうにないけど、結子のような人には、確かにお仕事頼みたくなるもんなあ。
「生きるということは、他人と棲み分けをして、自分という人間を売り出すことなのだ」
「この広い世界は、人と人との関係性で出来上がっているのだ、ということを結子はこの頃から実感していくことになるのである」