板上に咲く

原田マハの新作、読みました。

東北の方言とか風土とかが良いね。ねぶたへの情熱とか。口下手な感じとか。

妻の視点から物語が語られていくから、夫婦の強い決意が揺らぐことなく真っ直ぐで気持ちが良かった。

家族で一緒に暮らすこと、とか、ささやかな望みが叶っていくのが嬉しかった。

自分の仕事だと思うこと以外やらないって、すごい覚悟だ。

自分の中の全ての時間を芸術に捧げたんだな。

ゴッホ先生、かわいい。

「その代わりに、思い切り柳に抱きついたのだった」

「夫猫が、大変お世話になっております」

「寝て起きたらぜんぶ夢だったら困るから」

「君には何をしでかすかわからないこわさと面白さがある」

「いい気になってあったよ」

「そんなふうに、言葉の花束であの人をいっぱいに埋め尽くそう」

「夢を夢のままで決して終わらせない人。」「棟方志功が、版画とともに生き抜くこと」