2024-04-18から1日間の記事一覧

グランドホテルブダペスト

非常に良い映画だった。 なんといっても、セットがかわいい。おとぎ話みたい。色の使い方がすごく好み。 そして、グスタヴのキャラクターが愛おしい。超一流。とっても早口。でも好色。 監獄の衣装が最高だった。 サスペンス的なのにコメディで、師弟愛がと…

彗星交叉点

穂村弘のエッセイ、読んでないの、まだあったんだ!って、それだけで嬉しい。 普段の生活で気になった言葉とか、違和感とか、書き留めるようにしようと思った。 そういうところに、新しい発見がたくさん待ってるはずだって、信じさせてくれる。 こんなことが…

葉っぱ

久しぶりの、銀色夏生。 写真と言葉の組み合わせが、無限でランダム。 葉っぱのひとつひとつや小鳥のひとつひとつの羽の色の違いまで、見つけられる生き方がしたいと思う気持ちがあるよ。 「希望をもつということは私にも許されたただひとつの愛の告白」 「…

硝子の塔の殺人

これはすごいなー、なんだか圧倒された。綾辻行人の十角館の殺人、とても好きだった身からしたら、著者のミステリーへの熱量に尊敬の念を抱いた。 これまでにあったトリックの豊富さとか、ミステリの歴史とか、そういうものまで踏まえちゃってなんて読みやす…

むらさきのスカートの女

淡々とした語り口の中に潜む狂気が、だんだんと明るみになっていくまでの、手腕がすごい。 気づいたら、ずいぶん遠いところまで来てしまったな、というかんじ。 日常に突如として現れる悪意は、いつもこんなかんじで、あまりに突拍子もないから、いつの間に…

さっきまでは薔薇だったぼく

最果タヒの詩集。 この人の著作、見かけるとつい手に取ってしまう。 小さなきらきら、鋭い画鋲みたいな一貫したなにかがある。 恋とか、優しさとか。わからなくなってしまう。 「春の、川の上に、光を凍らせて、削ってできた粒を撒いていく仕事をしています…