さっきまでは薔薇だったぼく

最果タヒの詩集。

この人の著作、見かけるとつい手に取ってしまう。

小さなきらきら、鋭い画鋲みたいな一貫したなにかがある。

恋とか、優しさとか。わからなくなってしまう。

「春の、川の上に、光を凍らせて、削ってできた粒を撒いていく仕事をしています」

「死なないように生きたことがぼくはなかった」

「優しそうな人はみんな瀕死なんですよ あなたに親切にすることで最後の力を振り絞り 家に帰るとみんな死んでしまうんです」

 

夜景座生まれ、も読んだ。

「夜はいつも皆殺し」

「ぼくに昔死ねって言ったやつが死んだ」