わたしは、よるのさんぽが好きだ。
ひとりでも、なかよしとも、よるにさんぽする。
昨日のよるは、フランスから帰ってきたばかりの変人と、生物への愛か止まらない巨人と一緒にさんぽした。
いろいろと話す。
お酒を片手にソファに座っている時よりも、風に吹かれながら手足を動かしている時の方が、話がテンポよく流れていくような気がする。
よるの暗い中にみえる木々とかライトとか雲とかみると、急にこの世界が愛しく思えたりする。
3人で歩いていると、よるは怖くなくて、むしろ優しい。
どこまでも行けるような気がする。
むかし、アメリカのホストファザーがこんなことを言っていました。
「暗闇の中にはなにがあると思う? 光のなかにあるものとまったく同じものだよ。」
よるがすこしばかり怖かった私は、この言葉にずいぶんと救われたなーと思います。
「止めることのできない時間は惜しむためではなく、美しい瞬間を次々に手に入れるために流れていく。」(よしもと ばなな)