ユーモアがあふれてる。
せつなくて、あたまでっかちで、私はすごく好きな作品だなあと思いました。
冷めているのに、一生懸命生きていたいの。
ものすごい熱量で、なんの役にも立たない人生、素敵。
この人の言葉は、めくるめいていて、研がれている。
唐突で、少し町屋良平みたい。
「でも一方で、本当の問題は父さんにすらないのかもしれない、とクールに考えるぼくってなんて大人なのだろう。」
「妹は、、、彼女のことまで心配している余裕はない。」
「ぎすぎすした人間関係と暗いニュースに囲まれて生活しているぼくたちは、毎日心の健康を損ないつづけている。」
「おまけに家庭の内戦時代を冷静に乗り切るだけの叡智とタフネス。」
「変人・梶原純朴とのコントラストも鮮やかな、ちょっと神秘的な感じの美少女だった。」
「熱帯雨林の保護の他にも、ぼくたちにはクリアしなければならない問題が山ほどある。」
「感想を一言」
「子どものころは流れ星になりたいと思っていたよ。みんなが気づいたときには、もう消えてるようなやつ。」
「彼の結婚観ときたら、まるで草も生えない不毛の大地といった感じだ。」
「そういえばローリング・ストーンズのデビュー曲はチャック・ベリーの「カモン」だったな、といつもながらの鯉沼であった。」
「二人とも内心では別のことを考えているので、話はいつまで経っても進展しない。」
「以上、被告人の最終弁論でした。」
「ぼくはこの「郊外の一軒家的な夢」が好きだった。」
「いつも二人の自分がいて、行ったり来たりしているの。」
「猫たちが幸せそうに見えるのは、親やそのまた親たちが歩んできた道を、彼らが逸脱することなく忠実に歩んでいるからじゃないかな。」
「深い湖底へ還っていく水の流れを想っていた。」
「ああいう犬にはカウンセリングが必要だと思わないか。」
「誰が読んでも「いなくなった武井さん」が怪しいと思わざるを得ない。」
「ぼくが彼女を好きだったという事実は、ロシア革命やキューバ危機と同じように歴史的な出来事となりつつあった。」
「ぼくは自分の人生を、雪の結晶の研究みたいなものにしたいと思う。多大な労力と情熱が注ぎ込まれているが、なんの役にも立たない。それでいて、ずいぶん面白い。そんなふうに軽やかで、濃密な生き方ができればいい。」
「その苦しみから逃げないでほしいの。いまの苦しみを、別のものに置き換えないでほしいの。あなたの人生の質をきめるのは、苦しみそのものではなく、苦しみにどう対処したかよ。」「逃げずに、引き受けてほしいの。」
「それは、コミュニケーションを避けるための会話みたいなものだ。」
「たまたま目の前に転がっている偶然に確信犯的に身を委ね、一人の他者に自分の生涯を賭ける。」
「でもいつか、わたしも自分の本当の場所で、人を好きになることができればと思います。」