キッチン

吉本ばななの代表作。
久しぶりに読んだ。案外短いんだ。
みかげというなまえがいいのかも。

「しかし、気づくとほおに涙が流れてぽろぽろと胸元に落ちているではないですか。たまげた。」
「人生は本当にいっぺん絶望しないと、そこで本当に捨てらんないのは自分のどこなのかをわかんないと、本当に楽しいことが何かわかんないうちに大っきくなっちゃうと思うの。」
「じんとしびれるような淋しいこの夜の中に、ひとりおきざりにされたからだ。」
「人の心には宝石があると思わせる。」

私の中で、吉本ばななは少女。江國香織は女性。