眼にて云う

「だめでしょう
とまりませんな」

からはじまって

「あなたの方からみたらずいぶんさんたんたるけしきでしょうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとおったかぜばかりです。」

だって。
血の止まらない死にかけの宮沢賢治は、きれいなもの、生きてるうちにたくさんみただろうな。