ゴールドラッシュ

どうやったって理解のできない作品というものが世の中にはたくさんあって、そういうものこそが傑作となりうることがあるし、共感だけではないから作品を享受することは刺激的になりうる。
著者のことは、尾崎世界観がファンだと公言してて知りました。強い人なんだろうなあ。
14歳が子どもか大人かなんて。そんなの簡単に答えられるわけない。

「恐怖に打ち克つことができるのは怒りしかない、自分は恐怖と怒りが衝突する日を待っているのだ。」
「人間の価値は生きているときに何人から哀しまれ、何人を哀しむことができるかで決まる。」
「どちらにしろ、みななにかが壊れていて、病名がつけられるのを待っているのだ。」
「少年でなくても、子どもは平気で嘘をつくことができる。しかし、さぁうそをつけ、と強要されたうそはつけないのだ。」
「なぜか、子どもってのはおとなにとって過去である同時に未来なんだ、先のことはわからねぇけど、知りたいんだ、占いたいんだ、てめぇがいなくなった先の未来をガキのなかに見て安心してぇんだ。」
「自分のことを子どもだと思ってますか、それとも大人だと?」
「ほんとうにたいせつですごいものなら、自分で持ってりゃいいし、それほどでもないものなら、ひとにあげるなんていわないほうがいい。」
「ぼくのパパになってください。」